連邦下院議長事務職員訴訟取り下げ

自由党議員巻き込んだ政治陰謀事件

 ピーター・スリッパー元連邦議会下院議長の職員ジェームズ・アシュビー氏がスリッパー議長を相手取って公金不正使用とセクシャル・ハラスメントで連邦裁に訴え、間もなく公金不正使用を取り下げた訴訟では、マル・ブラフ議員やクリストファー・パイン現教育相ら、他の議長職員1人、さらにはケビン・ラッド前連邦首相を陥れようとして失敗した財務省職員の電子メール偽造事件にかかわったルパート・マードック・メディアのジャーナリストなどがスリッパー議長陥れの謀議に関わっていた疑いが持たれ、アシュビー氏がセク・ハラでノイローゼになっていたどころか、電子メールなどで「スリッパーをとっちめてやる」など喜々として陥れの謀議を語っていたことが暴露され、判事も「スリッパー氏を政治的に陥れるために司法を利用することは訴訟権乱用にあたる」と判断していた。

 裁判が開かれる10日余り前になってアシュビー氏がスリッパー氏に対するセク・ハラ民事訴訟を突然取り下げた。続く6月20日の連邦裁で、ジェフリー・フリック判事が、「当事者双方が裁判経費で合意するまで6月30日に予定されている審理の取り消しをしない」と宣言した。

 アシュビー氏は、政府が、「スリッパー氏を免責する」意図を明らかにしたことで訴訟を続けられる見込みがなくなったため、6月18日に、「基本的に不公平」として訴訟を取り下げたが、双方の裁判経費について原告・被告の間で合意がないため、フリック判事が「予定通り6月30日午前9時30分から審理を始める」と関係者に指示した。

 アシュビー氏の訴訟取り下げに対して、スリッパー氏のイアン・ニール弁護士が、「取り下げには反対しないが、法廷がスリッパー氏側の裁判費用もアシュビー氏負担とするよう」求めている。スリッパー氏は、2013年選挙で落選、自由国民党のマル・ブラフ氏が当選している。スリッパー氏はこの訴訟で前弁護人のモーリス・ブラックバーン法律事務所に$240,000の裁判費用を抱えている他、公金を私用の移動費に充てた容疑がかけられており、こちらは刑事事件になるため、アシュビー民事訴訟の影響を受けない。(NP)

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る