セント・ジョセフ・ホーム、性虐待と拷問

VIC、バララットで児童性虐待調査

 団体内の児童性虐待に対する組織対応を調査している連邦特別調査委員会はVIC州バララットで聴聞を続けているが、カソリック系の孤児院で男性聖職者が男児をことごとく性虐待した上に、尼僧が児童を虐待、プライヤーで歯を抜くなどの拷問を加えていたことが被害者の証言で明るみに出されている。また、ジョージ・ペル枢機卿が、被害者に口止め料を払おうとしていたとの証言まで現れた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 証言したゴードン・ヒル氏は70代。1946年、3歳の時にバララットの孤児院、セント・ジョセフズ・ホームに送られた。ホームでは、「ドローン(ごくつぶし)」と呼ばれる、まったく身よりのない子供のグループに入れられ、学校に行かず仕事をさせられた。また、施設では名前の代わりに番号とロッカー番号をあてがわれ、10歳になるまで自分の姓も知らなかった。5歳の時に初めて、「恐怖の部屋」と呼んでいる牢獄のような部屋で聖職者から性虐待を受けた。飲み物を与えられ、飲むと気を失った。眼が覚めると性器と肛門に痛みを感じたが、自分を襲った聖職者に部屋から出て行けと言われた。表では尼僧が笑っており、仕事に戻るよう言われた。また、他の時には裸にされて縛り付けられ、性虐待を受けた。また、尼僧が処罰としてプライヤーで子供の歯を抜いたり、ハンマーで頭を叩いたりすることもあった。また、棒で背中を叩かれた時には棒が折れ、今も背中に傷が残っている。出血したため、バケツ一つで部屋に閉じ込められ、コンクリートの床で寝た。1か月ほどそこに閉じ込められていた。尼僧達には、誰もお前のことなど構うものか、お前は人間でもないと言われた」と語っている。

 ヒル氏は、「妻は死ぬ前に、いつか私が自分の経験を話せる日が来るよう希望していると言い残した」と語っている。また、「誰かがこの償いをしなければならない。カソリック教会の組織を根こそぎしなければならない」と語った。また、「性虐待や拷問のために人生をフイにしてドラッグや虐待、自殺などで身を滅ぼした人々についても完全に調査しなければならない。まだ誰もやっていないだろう」として、聴聞を最後まで見届け、他の被害者を支援するつもりだと語った。
■ソース
Child sex abuse inquiry: Victim had teeth pulled out by nuns with pliers, royal commission hears

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