歯科患者1万人超、HIV感染の危険

滅菌不良、歯科医に治療活動停止

 7月2日、シドニーの歯科クリニック4箇所で、器具洗浄、滅菌不良のため、1万人を超える患者がHIVや肝炎感染の危険にさらされていたことが報道された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 NSW保健局によると、過去数年にわたり、市内サセックス・ストリート、サリー・ヒルズ、ボンダイ・ジャンクション、キャンプシーの4箇所の歯科クリニックで問題があり、歯科医12人が調査を受けている。また、感染の危険にさらされた患者は11,000人程度とされている。

 問題のあったクリニックのうち、2箇所はキャンプシーとサセックス・ストリートの「Gentle Dentist」で、サムソン・チャン医師が経営、他の2箇所はロバート・スターケンバーグ医師が経営している。2人は治療活動停止を命じられた。スターケンバーグ医師(75)は歯科医と歯科矯正医を40年以上続けており、今回の事件でも、「患者にリスクはなかった」と語っている。また、「2014年11月に患者の一人と口論になり、その患者が保健当局に訴えた。その患者は私を廃業させようとした。それに、器具洗浄滅菌のやり方も新式に変えた。もう一度歯科医の仕事に戻りたい」と語っている。

 NSW州歯科医師会のシェーン・フライヤー医師は、「公衆衛生当局の監査が行われ、器具の洗浄、滅菌、保管で豪歯科監督局のガイドラインに従わない慣行が行われていた。歯科医師会でも事態を重く見て、2人には治療活動停止を命じた。市民の健康と安全を守るために適切な処置を取る。今回の問題に関して、歯科医師12人を調べている。また、衛生専門家は、患者がHIVや肝炎に感染した可能性はきわめて低いが、過去10年間にこの4箇所の歯科クリニックで特に「侵襲的治療」を受けた人は血液検査を受けるよう勧告されている。
■ソース
Thousands of dental patients in Sydney may have been exposed to HIV and hepatitis

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