舌に6番目の味覚-脂肪

痩せ肥満に関わる感受性
 VIC州ジーロングにあるディーキン大学の研究者が、ヒトには6番目の味覚があると発表した。
 3月8日付フェアファクス系紙の報道によると、これまで、ヒトの味覚は、甘味、塩辛味、酸味、苦味に加えてタンパク質食品のウマミ(旨味)の5つだとされていたが、ラッセル・キースト博士の率いる研究班は、ヒトの舌が食品中の脂肪に対して、この五味覚を介さずに反応することを突き止め、さらに、脂肪味に敏感な人は脂肪摂取量が少なく、BMI(肥満度指数)もかなり低いことが明らかになった。
 研究班は、ヒトの舌が、質感ではなく、化学組成で脂肪の味と感じることができることを発見した。この発見を応用すれば肥満治療にも画期的な方法が見つかるかも知れないとしている。
 キースト博士は、「脂肪は口内で心地よい感触があるが、感触以外にも口腔内の何かを刺激触発するようだ」と述べている。博士のグループは、一般的な食品に含まれている各種脂肪酸に、触感を隠すための無脂肪牛乳を混ぜ、実験参加者に試食させた。33人の参加者全員が、程度の差こそあれ、脂肪酸の存在を感じることができた。
 キースト博士は、「脂肪に敏感な舌の持ち主は、少量で満腹になる機構が働き、脂肪に鈍感な人は逆にもっと食べようとする機構が働いているらしい。その結果、食べ過ぎ、エネルギー収支のアンバランスから肥満になるのではないか」と述べている。(AAP)

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