「ヘンドラ・ワクチン接種回数控えめに」

CSIRO科学者が過剰投与を警告

 人獣共通感染症のヘンドラ・ウイルスはオオコウモリの他、ウマとヒトが感染することが突き止められており、すでに連邦科学産業研究機構(CSIRO)の科学者が開発したワクチンがQLD州の馬牧場で利用されている。しかし、馬匹所有者の中には、「ワクチン接種した馬が病気になり、死亡した。ワクチンが原因ではないか」と不安の声を挙げる者もいる。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 現在、ヘンドラ・ウイルス・ワクチンは半年に1回馬に注射しているが、ABC放送によると、馬匹所有者の中には「過剰接種で馬が病気になり、死んだケースもある」と語る者もいて、ワクチンを開発したCSIRO科学者も、「現行よりワクチン投与を減らした方がいい」と勧告している。

 CSIROのデボラ・ミドルトン氏は、「これまでに集まったデータに基づけば、6か月の追加接種後は少なくとも12か月は免疫を維持することができるし、それ以上の効果があることも考えられる。馬が過剰接種だと考えている飼い主には深く同情する。どんなワクチンでもある程度は副作用のリスクがあるものだし、必要最低限の接種を考えるべきだと言うこともある」と語っている。

 メーカーのZoetisでも、接種の間隔を現在の6か月から12か月に延ばす考えを支持しており、「変更を望んでいる人は大勢いるはずだし、それもできる限り早く変更して欲しいと思っているはずだ。しかし、規制当局の評価が済むまで待つべきだと思うし、時期が来れば当局も見解を明らかにするはず」と発表している。

 但し、豪農薬獣医薬局(APVMA)では、「Zoetisが接種の間隔を12か月にしたければ、接種後、馬の免疫が12か月以上継続する証拠を添えてAPVMAに提出しなければならない」と語っている。
■ソース
Hendra virus vaccine: CSIRO scientist recommends fewer injections; owners say vaccine killed healthy horses

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