NSW州で「接種拒否児童保育所」

「愚かで無責任な行為」と医師ら

 NSW州の「北部河川地域」と呼ばれる地域で、ワクチン反対派が「予防接種を受けていない児童だけの保育所」を呼びかけていることが報道され、医師、公衆衛生専門家らは、「愚かでひどく無責任で危険な行為」と驚いている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ABC放送は、「フェースブックで、そのような保育所があれば、子供を入れたいと思うかと尋ねる関心度調査があった」と報道している。

 北部河川地域はオーストラリア国内でも最も予防接種率が低く、しばしば百日咳などの感染症が蔓延する地域になっている。「反ワクチン・ネットワーク阻止」のメンバーの一人、ジョン・カニンガムア医師は、「これまで聞いたこともないような危険な考え。予防接種を受けていない児童ばかりを集めた保育所など感染症にとってこれ以上のごちそうはない。感染症の大流行があればひとたまりもない」と語っている。

 2015年初め、連邦政府は、「親が子供の予防接種を拒否すれば、子供の福祉金をストップする」と発表している。ABCでは保育所発起人の一人の電子メールを受け取っており、発起人はABC放送の取材を断っているが、2016年初めにはもっと詳しい資料を発表するとしている。

 NSW州議会野党労働党のウォルト・セコード影の保健相は、「保育所計画が進むようなら州、連邦政府がこれを防止しなければならない。発展途上国では子供に予防接種をさせたいと願っているのに、NSW州では予防接種を拒否するばかりか、独自の保育所をつくりたいという者がいる。

 「北部地域ワクチン支援」グループを結成した住民は、「この地域ではしばしば百日咳や水痘が蔓延する。妊娠女性や新生児を抱えた女性には気がかりなことだ」と語っている。また、NSW州北部地区保健事務所では、「この地域はかなりの子供が予防接種を受けておらず、最近も幼児2人が百日咳の大流行で死亡した。子供達の家族にとっては取り返しのつかない悲劇だ。NSW州北部ではソーシャル・メディアで予防接種について間違った情報が山ほど広められている。健康的な生活をしていればワクチンなど要らないと人々がいるが、現実を見れば分かる。北部河川地域は健康的な生活で知られた地域だが、常に感染症の蔓延が起きている」と語っている。
■ソース
Plans for no-vaccination child care centre in Northern Rivers ‘absolutely irresponsible’, expert says

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