バイロン・ベイでサメの警報実験開始

政府のタグ付け実験待ってられないと

 NSW州北部海岸地域は、サメの襲撃が相次ぎ、その度に遊泳禁止になるなどして、地域の貴重な財源の観光産業にも響いている。そのため、バイロン・ベイの住民有志が独自にソナーを海底に配置し、サメが近寄れば警報が鳴るように実験している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 先月、NSW州政府は北部海岸地域でのサメ事故を減らし、かつサメを保護する折衷案として、サメのタグ付け計画を発表したが、サーファーらは、その結果が出るまでには何年もかかるだろうと案じている。また、一方にサメ退治、一方にシャーク・ネットという二つの案があり、決着がつかないまま日が過ぎていく。発明家のリック・リチャードソンさんの指導で始まったこの実験は、海底に設置したソナーで沖から近づくサメを認識し、陸に設置された赤黄緑の信号システムで警告を発する。

 リチャードソンさんは、「昨年、バイロン・ベイで水泳客がサメに襲われて死亡した。誰でも安全と思うバイロン・ベイの浅いところでサメが人を襲っている。何とかしなければと考えた」と語っている。

 今週から始まった実験は、バイロン・ベイの水中の状況に適したソナー・システムを突き止めること。住民グループは、人を襲うことはまれなテンジクザメが遊泳するジュリアン・ロックス周辺を実験水域に選び、ソナー・システムによってサメの姿がどのような形に映るかを調べる。そのため、ソナーは水上に浮かべるのではなく、海底に沈め、沖から近づいてくるサメを検知する。そうすると、警報を発し、「100メートルの位置に来た」という警報か、橙色の信号灯を点す。さらに近づいて30mとか50mの距離になると赤色の信号を点し、警報が鳴り渡る。これで水中で遊んでいる人は全員陸に上がる。サメがいなくなれば緑の信号が点るということが考えられている。

 リチャードソンさんは、装置が人目につかないことが大切だ。人目につくと水遊びに来た人がおびえると語っている。また、海に来る人には、「海は安全なアミューズメント・パークではなく、野生の猛獣の間を車で移動するアフリカのワイルドライフ・パークのようなものだと考えてもらいたい」と語っている。
■ソース
Byron Bay residents test shark sonar in bid to keep surfers safe

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