教職課程入学者減少傾向止まらず

都市部では専門科目教員不足

 ABC放送(電子版)の報道によると、大学入学資格の得られる高等学校卒業認定書(HSC)で、教職課程に進学する生徒が相変わらず減り続けている。

 高校などの一部の専門科目教員が極端に人材不足になっていることが憂慮されているが、2016年のNSW州内の大学では教職課程の学生定員も大幅に減っており、大学入学センター(UAC)のデータでは、2012年には6,278人分の学士課程定員があったが、2016年には4,306人に減っている。

 特に教職課程は高校から直接進学する率が低く、それがさらに下がっている。しかも、先日には研究者の調査で教員の30%から50%が、教員に採用されてから5年以内に退職しているという数字が明らかになったばかり。

 2015年9月、NSW州政府のエイドリアン・ピッコリ教育相が、「教員の学力水準は冗談に近い」として、教職課程入学の点数を引き上げることを発表、今年から80%以上の成績を達成しなければならなくなっている。

 NSW大学教育学部のトニー・ラクランド主任講師は、「教職課程の水準が高いというのは聞こえはいいが、教職課程に進む学生が少ないのだから、水準を上げた影響はまったく不明だ」と否定的な見方をしている。

 都市部の小学校では教員が供給過剰になっており、高校の専門科目教員が不足している。また、NSW州教職員組合では、「問題の根源は給与体系だ。教員は勤続7年で最高額の$90,000に届く、その後は管理職にならない限り給与が上がらない。ところが、同等の他の職業にいけば、初任給こそ教員と同じでもその後は教員給与をはるかに上回る額になる。それが問題だ」と語っている。
■ソース
Concerns over specialist teacher shortfall as fewer students choose career in schools

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