「ウラデュラ・ハーバーを自然遺産に」

2億7,000万年前の化石の盗掘に

 NSW州南部海岸ウラデュラ・ハーバーで岩から2億7,000万年前の化石を切り取るという犯罪が起き、地元ボランティアは、「同地区の文化・自然遺産登録を」と求める声を挙げている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 地元ボランティアのゴンドワナ化石探訪グループは、今年初めに何者かがアングル・グラインダーで岩を削り、化石部分が持ち去ったのに気づいた。グループのフィル・スマート会長は、「なぜそこまでして化石を盗みたいのか分からない。3年前にも同じことが起きた。化石を一つ盗み出すためにグラインダーで岩を掘り抜いていた。アングル・グラインダー犯人がまた活動を始めたのかと心配になった。今回も同じように正方形に岩をくりぬいてあり、同じ人間の犯行だということを臭わせている」と語っている。

 さらに、「化石は金銭的価値はほとんどないが、この地域の何百万年にもわたる生物の多様性を示す貴重な物だ。今回盗まれたのが何の化石か分からないが、3年前に盗まれたのは棘皮動物の化石だったが質は良くなかった。売ろうとしたところでイーベイで$5にもならないだろう。しかし、手つかずのウラデュラ卓状地は教育的にも科学的にも自然遺産の価値がある」と語っている。

 同グループは、NASAの科学者を含めた何人もの有力科学者の署名も添えて「国家遺産リスト」に登録するよう申請した。スマート氏は、「申請は却下されなかったが、その卓状地について大規模な調査が行われたかどうかの情報を必要としているとのパネルの返事を受け取った。私達はボランティアのグループであり、そのような調査をする時間を持っていない。大学かどこかがサポートしてくれるとありがたいのだが」と語っている。

 スマート氏は化石泥棒について、「化石収集に興味があるとか、金が欲しいというのなら私の所に来なさい。盗まれたものよりもっと質のいい化石がたくさんあるからただであげる」と語っている。
■ソース
Fossil theft sparks fresh calls for Ulladulla Harbour to receive heritage listing

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る