若者の喫煙率、過去20年に20%低下

値上げ、無地煙装、教育の効果

 NSW州がん学会の調査によると、若年者の喫煙率は史上最低水準にまで下がっており、このままで推移するとほとんど誰もタバコに手を付けない世代が現れるのではないかと期待されている。

 十代の若者を対象に実施した調査で、量の多少に関わらずタバコを継続して吸っていると答えた回答者は2014年にわずか6.7%になっている。調査を行った研究グループは、「パッケージの無地化を義務づけた無地煙装法、タバコ価格引き上げ、意識普及キャンペーンなどが効果を挙げたのではないか」と見ている。喫煙率の低下は喫煙による疾患の率を引き下げ、国家財政にとっては何十億ドルもの医療負担減になる。

 この報告は学術誌「Public Health Research & Practice」に掲載されたもので、論文著者の一人、NSW州がん学会のアニタ・デッセー氏は、「20年前には12歳から17歳の年齢層の喫煙率は23.5%程度だった。現在では6.7%にまで下がっている。この喫煙率低下ではっきりしているのは、タバコ価格引き上げが非常に効果的であること、意識普及キャンペーンを継続して行うこともかなり効果的だ。その他にもパッケージ・デザインに魅力のない色と柄を義務づけたこと、禁煙区域拡大、未成年へのタバコの販売禁止措置を強化したことなども原因として考えられる」と述べている。

 全国心臓財団タバコ問題スポークスパーソンのモーリス・スワンソン氏は、「タバコ業界にとって世界最大の悪夢だろう。若年者がタバコを吸い始める前にこれを押しとどめることが何よりも喫煙率引き下げに有効だ。高齢喫煙者はタバコをやめたり、タバコのために死亡したりして減っていくから、タバコ業界にとっては若年者を新しいタバコ消費者として補充しなければならないが、それがうまくいかなくなってきている」と語っている。

 ただし、デッセー氏は、「政府や保健当局は監視を怠らず、喫煙率引き下げに投資していかなければならない。インターネットのビデオゲームでさえ、1時間遊ぶごとにタバコへの誘惑が8%上昇するという研究もある」と警戒している。
■ソース
Australian adolescent smoking rates drop to record low; cigarette pricing, plain packaging, public education praised

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