ブッシュファイア、世界遺産地域破壊

TAS州中央高原地域

 世界自然遺産に指定されているTAS州中央高原地域が今回のブッシュファイアで相当な破壊を受けたことが報道されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 世界自然遺産指定地(WHA)の11,000ヘクタールが焼け尽くされており、ワラビー、ウォンバットも大きな影響を受けている。専門家は、中央高原地域の一部は回復することはないだろうと悲観的で、また、火災生態学研究者は、この地域の火災は気候温暖化の徴候の一つと分析している。

 焼け跡を取材した自然写真家のダン・ブラウン氏は、「地域には樹齢千年を超える針葉樹などこの地域独自の植生がことごとく焼き尽くされている。焼け跡を4時間歩いてすべて完璧に破壊され尽くしている。すべて死に絶えている。ごく一部、岩に遮られたポケットがいくつも残っているだけだ。またやけどを負ったワラビーやウォンバット、ワラビーなどの焼死体も見た」と語っている。

 また、中央高原地域のレーク・マケンジーの火災は11日燃え続けており、鎮火しても一部は回復するが、ペンシル・パインのような林は回復不可能と見られている。

 ブラウン氏は、「この地域の植生はごく特殊であり、非常に脆弱でもある。このブッシュファイアは決して自然の営みではない。このことをよく理解する必要がある」と語っている。

 また、ジェミー・カークパトリック生態学教授は、高山性植生が失われたことを嘆いており、「あれはもう戻ってこない。あれは白亜紀からの植生であり、だからこそ世界自然遺産指定地になった。これが気候温暖化だ」と語っている。また、デビッド・バウマン火災生態学研究者も、「これは生態系が崩れ始めている徴候だ」と同意している。
■ソース
Tasmania fires: First images of World Heritage Area devastation emerge, show signs of ‘system collapse’

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る