ICAC、州議会調査委員会に証拠提出

カニーン検事と正面対決の構え崩さず

 2014年、NSW州検察庁のマーガレット・カニーン検事が、息子のガールフレンド、ソフィア・ティリーさんが、飲酒後にカニーン検事の車を運転、交通事故に巻き込まれ、それに対して、「胸の痛みを訴えれば飲酒検査が後回しになる」と入れ知恵したとして、腐敗摘発独立調査委員会(ICAC)の追及を受けた。ICACは、州検察庁にカニーン検事訴追を要請したが、検察庁は最終的に訴追を拒否し、ICACのデビッド・リバイン監察官が、「カニーン事件はICAC最悪の失敗」との報告書を提出、ICACは州議会調査委員会の審問を受けることになった。

 その初日の2月11日、調査委員会に出席したICACのメーガン・レイサム委員が、豪州犯罪調査委員会(ACC)の盗聴テープを調査委員会に提出した。このテープは、レッカー車業界の不正行為を捜査していたACCが盗聴していたレッカー業者にその業者の友人であるカニーン検事が電話し、「ティリーはPプレート保持者。飲酒運転がばれると免許取り上げになる。胸の痛みを訴えればその手当が優先するから、血中アルコール検査が遅くなってアルコール濃度が下がる」と入れ知恵したとされる証拠品だった。

 カニーン検事は、ICACの追及に対して、「胸の痛みというのは、友人のレッカー業者と冗談を言い合って、ティリーが豊胸術でシリコンを入れていることに言及しただけ」と反論していた。

 しかし、11日の調査委員会で再生された録音テープを聴いた調査委員会のメンバーが匿名でABC放送に伝え、「テープの話し声や調子は冗談とは思えないもので、カニーン検事の主張をまったく食い違っている。検事はレッカー業者に、事故直後にティリーさんにメッセージを送り、胸の痛みを訴えるよう教えた。そうすれば呼気検査が遅れるだろう。Pプレートのティリーが少しでも血中アルコールが検出されれば、自分の自動車の保険が下りなくなるのが心配だ」と言っていたと証言している。

 これに対して、カニーン検事は、「ABC放送に話した人達が間違っている。事故後、警察より先に救急車が来て、現場から去るより前に息子にもガールフレンドにも電話していない。血中アルコール濃度は0.00だった」と反論している。
■ソース
Margaret Cunneen denies ICAC phone tap over car crash allegations proves guilt

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