「低速走行ならヘルメットなしもOK」

ACT自治政府、自転車普及図って

 NSW州政府は、自転車事故増加対策としてサイクリストの交通違反罰則を強化する方針だが、ACTでは新交通安全計画の一環として、低速で走るならサイクリングのヘルメット不着用も合法とする案を検討している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2月15日に発表された道交法改定案によると、専門家が低速区域でのヘルメット着用自由化の利害得失を検討すること、自動車運転中のテキスティングの罰則を強化し、若年ドライバーのハンドフリー・タイプの携帯電話搭載も禁止する。時速40km区域の拡大も含まれている。

 シェーン・ラッテンベリー道路安全相が発表した39項目計画によると、低速地域とは、「公園、タウン・センターの他、自転車歩行者共用区間や大学構内など低速走行を原則とする区域」ということになる。ラッテンベリー大臣は、「ヘルメット着用で頭部傷害が減ることは実証されているが、自転車利用者も減ることが実証されている。低速地域でのヘルメット着用を自由化し、今後2,3年の推移を専門家に観察分析させる。自由化で自転車利用が増えればドライバーも自転車に気をつけるようになり、安全になれば自転車利用者が増えるはず」と語っている。

 他にも、自動車運転者の免停違反点数を引き下げることや重大な違反の罰則強化を検討している。ラッテンベリー大臣は、「2014年の自動車事故は7,782件、死者10人、病院入院負傷者125人など829件の人身事故になった。交通事故死を交通体系の避けられない犠牲と考えることはできない」と語っている。

 ペダル・パワーACTのジョン・アームストロングCEOは、「成人がヘルメットをかぶるかどうかを選択できるようになることは歓迎するが、規制緩和で自転車利用者が増えるかどうかは不明だ」と語っている。一方で、キャンベラ大学のゴードン・ワディントン・スポーツ運動医学教授は、「ヘルメット着用義務化で頭部の切り傷、擦り傷は確かに減ったが、頭部損傷に対する保護になるかどうかは明らかではなかった。ヘルメットは比較的低速時の事故を想定しているが、サイクリストはヘルメット着用でより危険な走り方をするようになるという証拠もある」と語っている。
■ソース
Helmet-free cycling to be considered under new ACT road safety plan

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