VIC州で転がり草が町を埋め尽くす

キビ属の枯れ草が風に吹き寄せられ

 VIC州北東部の町ワンガラッタにキビ属の枯れ草が風に吹き寄せられ、家の庭や軒下を埋め尽くすという珍しい現象が起きた。人の背丈より高くふわふわと浮かぶヘアリー・パニックと呼ばれる雑草のために住民が車で出かけることもできなかったと報じられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この雑草は学名を”Panicum effusum”といい、オーストラリア大陸とニューギニアに自生する。家畜にとってはある程度の栄養にはなるが雨後2週間から6週間の間に羊が大量に食べると光過敏性になり、”yellow big-head”という致命的な中毒症状を来すとされている。

 町民の一人は、「朝起きて表に出ると、高さ2m、直径3mの大きな雲のように積もっていた。車までたどり着けたとしても、そこから車を出すのも難しい。これが吹き寄せられる間は毎日の掃除も大変だが、まあ、天国もこんなものだろう」と語っている。

 また、原因は、「所有者がほったらかしにしている牧場じゃないか。2,3年前には牧草の種をまいていたが、昨年は何もまかなかった。それではびこった雑草が枯れて風に吹き飛ばされてきたんじゃないか。土地を手入れしてくれればいいのだが」と語っている。また、郡議会も緊急会議を開き、対策を検討、清掃車を出して片付けることと郡部消防局との協力で事態にあたることを決めた。

 町民は、「みんな協力し合っている。世界の飢饉や貧困の問題と比べれば大したことじゃないしな。これを何とか利用できないものかと考えている。かかしを造って儲けるとか、募金活動に役立てられないかとか、山羊を連れてきて食べさせるとか。何か建設的なことができないかと考えている。農家は昔からこの草を相手に苦労してきたのだろうと思う。みんながそのことを知って、農家を理解し、少しでも共感するようになればいいことじゃないか」と語っている。
■ソース
Invasion of giant tumbleweeds causes clean-up chaos in Wangaratta

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