毎年車10台が海の藻屑と消える港

ブルームの町で「ボートランプを作れ」

 WA州北部、日本人真珠採りの歴史で知られたブルームの町で、毎年10台くらいの車が海に呑み込まれるという。地元では、車を失うコストだけでなく、腐食した車から燃料や冷却液、ブレーキ・オイルなど様々な化学物質が海水に混じり込むため環境にも悪影響があると懸念している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ブルームのローバック・ベイは、満干の差が大きいことや慣れないドライバーがうかつに車、特に4WDを水際に駐車することなどが原因で毎年こういう事故が起きる。地元民は、「遠浅の砂泥に車輪を取られ、ひたひたと押し寄せる満ち潮から何とか車を引き出そうと必死になるというのはおなじみの光景」と語っている。また、「ランド・クルーザーの200シリーズが海に沈むのも見た。一旦水につかれば塩水が電装を腐食させるからもう使い物にならない」としている。

 地元自治体では、「毎年6台から10台程度が失われる。がっしりした4WDが波にぷかぷか漂う光景はちょっと超現実的だ」と話している。また、地元住民は、水につかりかけている車を見つけるとみんなに呼びかけて助けようとする。その地元住民は、「ボートランプをつくれば、ドライバーも車を水際まで持ってこようとしなくなり、問題はかなり解決するはず」と語っているが、WA州政府が5,000万ドルを計上してブルーム港に新しい船着き場とボートランプを作る話が出たが、その計画も2014年に中止された。

 ほとんどの場合、車の所有者がレッカーを呼んで車を撤去するが、中にはそのまま放置される車もあり、腐食して様々な有害物質が海に流れ出す。また、水底の車も危険な障害物になる。化学物質は雨季に海藻がはびこる時期には大きな問題になる。対策として、車を遠浅の砂泥の海岸に駐車しないことがいちばんで、ドライバーに呼びかけるしかない。
■ソース
Concern at cost of cars swallowed by sea in far north Western Australia

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る