「国内路線でもID確認」と警備当局

「犯罪者の偽名搭乗防止」にと

 オーストラリアの国内空港でセルフサービスのチェックイン設備が増えており、他人名義の航空券で国内路線の飛行機に乗れる状態になっている。そのため、犯罪者や逃亡者が偽名で航空路線を使って移動し、足取りをくらますことができるようになった。そのため、連邦警察(AFP)は、「搭乗前に搭乗券と共に身分証明の提示を義務づけるべき」と提唱している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 航空セキュリティ・コンサルタントのロジャー・ヘニング氏は、「逃亡者や公共に危険を及ぼす可能性のあるものでも他人名義で搭乗することができる。現実に事件が起きるのも時間の問題だ。すべての搭乗客が飛行機に乗る際に写真付きの身分証明を提示するよう義務づけるべきだ。RSLクラブに入る時には身分証明を提示しなければならないのだから、飛行機に乗る時にも同じであって問題はない。大手空港は国内線でも乗客が爆発物や凶器を携帯していないかどうかスキャナーでチェックしているが、油断は禁物だ。C4プラスチック爆薬のようにスキャナーにかからない危険物もある。現実には2013年から2016年までの間に60人が偽名で国内線に搭乗しようとした、または搭乗したとして起訴されている。その一人が自称イスラム聖職者のジュナイド・ソーンで、パースからシドニーまで偽名で飛んだ。シドニーの法廷で、警備当局に目を付けられていると思ったソーンが当局を出し抜くために偽名を使ったとの陳述があった。しかし、実名の航空会社ロイヤルティ・ポイントと搭乗券予約がつながっていたため、偽名がばれ、2015年に8か月の禁固刑を言い渡された。

 航空会社関係者は、「身分証明チェックは警備当局には便利だが、航空会社が実行するのは難しい。乗客の搭乗に時間がかかり、空港での便のスロットを失うことも起きるだろうし、航空業界全体で何億ドルもの損失になりかねない」と語っている。また、インフラストラクチャ・地域開発担当省でも、「現行のセキュリティで十分脅威に対抗できる」と語っている。
■ソース
Call for identity checks at domestic airports to prevent criminals boarding flights under false names

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る