ティーンネージャ、VIC州教育省訴える

学校が同性愛イジメに対処せずと

 2月28日、VIC州のネーサン・ウィトモア君が、VIC州教育省を相手取って訴訟を起こしたことが伝えられている。ウィトモア君は、メルボルンの南、サマービル・セカンダリー・カレッジ在学当時、ゲイであることを理由に常に言葉や暴力によるイジメにあい続けており、学校に訴えたが学校は何の有効な対処もしなかったとしている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 母親のキャシリー・ウィトモアさんは、「何度もクリストファー・ロイド校長にイジメを訴えたがイジメは止まらなかった。息子が自殺を図り、精神病棟に入院した時に堪忍袋の緒が切れた。警察に行って、暴力を訴え、イジメの加害者に対して、接近禁止命令も取ったことがある。

 一方、ロイド校長は、「過去2年間、嫌がらせやイジメなどの事件に対処してきた」との主旨の手紙を「継続するネーサン・ウィトモアに対するイジメ」との表題でウィトモア親子に送っている。

 キャシリーさんは、ネーサン君を助けるため多額の金を使ってカウンセリングにかからせてきたが、今も自傷行為は止まらず、腕にはいくつも傷痕がある。

 ネーサン君は、ジェームズ・マーリノ教育相に、「イジメ被害者に無料カウンセリングを」と訴えており、インターネットの署名サイト、change.orgでも15,000人を越える署名が集まった。また、ダニエル・アンドリューズ州首相は、「すべての学校を安全な空間にするため、全員が努力しなければならない」と語っている。

 しかし、ネーサン君の弁護士、ジェームズ・ブレット・ヤング弁護士は、「学校には生徒保護義務がある。この義務を怠った場合、学校はその損害に対して責任が発生し、被害者に賠償しなければならない可能性もある」と語っている。

 マルコム・タンブル連邦首相は、レスビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスセックス、インターセックスなどの生徒をイジメやいやがらせの被害から守る内容のセーフ・スクールズ・プログラムに保守系議員らから苦情が出たことを受けて、新しく発足するはずだったこのプログラムの内容の見直しを命じたばかり。アンドリューズVIC州首相は、プログラム内容を変えるべきではないと語っている。
■ソース
Teenager sues Victoria’s Education Department after ongoing homophobic bullying

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