ハーブ・サプリメントの毒性で臓器不全

過去5年間に臓器移植6件

 3月1日付ABC放送(電子版)は、2011年以来5年間にハーブ・サプリメントの毒性で臓器不全を引き起こし、臓器移植をしなければならなくなった事件が6症例あったと報道している。

 移植臓器は肝臓が3症例、腎臓が3症例あった。これは臓器提供データ調べによるもので、医師が臓器不全の原因としてハーブ・サプリメントでほぼ間違いないと判定できたものに限っている。ただし、データでは、サプリメントの詳細は記載されておらず、単にハーブ・サプリメントを摂取した後に具合が悪くなったとのみ証言されている。

 最近には、WA州在住のマシュー・ウィトビーさんが、緑茶抽出成分や、マンゴスチンの抽出成分ガルシニア・カンボジアなどを含んだプロテイン・パウダーを摂取した結果、肝不全に陥り、後2週間の生命と宣告され、B型肝炎の肝臓の移植を受けなければならなかった。

 シドニーのロイヤル・プリンス・アルフレッド病院の肝臓移植専門医ニック・シャケル医師は、これまでに何度かハーブ・サプリメントに関連した肝臓移植を手がけた。そのほとんどの場合、緑茶抽出成分を摂取していた。その成分の中には多量に摂ると肝不全を引き起こすことが知られている化合物もある。臓器不全でハーブ・サプリメントが原因と判定されたのはごく一部ではないか。臓器の提供は限られているのだが」と語っている。

 医薬品管理局は、ABC放送の問い合わせを受けて調査を開始し、臓器提供登録データの情報を調べ、規制が必要かどうかを決める。補完医薬の特定薬草抽出成分の許容量を引き下げることなども検討すると述べている。また、オーストラリアで医薬登録されている補完医薬は11,000種あり、その売り上げはかなりの規模にのぼるとしている。
■ソース
Herbal supplements linked to at least six Australian organ transplants since 2011, data shows

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