シンガポール、日系豪女性に禁固刑

ウエブサイトの掲載に「治安妨害罪」

 3月23日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版、SMH)は、シンガポールの法廷が、ウエブサイトへの掲載内容を「治安妨害」として、妊娠8週間の日系オーストラリア女性に禁固10か月という厳しい判決を下したことを伝えている。

 判決を受けたのはブリスベン在住のアイ・タカギさん(23)で、人気の高い自分のウエブサイト「The Real Singapore」に掲載した内容をとがめられたもの。

 SMH紙は、シンガポールのストレート・タイムズ紙からの引用として、法廷においてタカギさんが、「シンガポール社会の調和は、市民も、旅行者も等しく慎重な配慮と不断の努力を払って維持されていることを承知している。自分の行動によってシンガポール社会を傷つけたことを深くおわびする」と謝罪したことを伝えている。

 シンガポールは、中国系、マレー系、インド系などの民族グループによって構成されており、治安妨害関係法制は、民族間、階級間の対立を助長する行為を禁止している。しかし、シンガポール国家は様々な厳しい規制で知られている。

 2015年、タカギさんとシンガポール人の夫、ヤン・カイヘンさん(27)は、シンガポール旅行中に逮捕され、ウエブサイトも閉鎖された。シンガポールの検事は、「被告人はQLD大学学生としてブリスベン在住中に、インターネットから記事やコメントを集めて、それを編集することなく、自分のウエブサイトやフェースブックに掲載し、また自分でも記事を書いていた。記事の一部は偽造されたものだった。ウエブサイトは人気が高く、閉鎖されるまでの17か月の広告掲載料で50万ドル近く稼いだ」と陳述している。

 タカギさんが掲載した、犯罪を構成するとされた記事は、ヒンズー教の祭でフィリピン人家族が騒ぎを起こした、とか、中国人の女性が電車の中で孫に瓶に排尿させたなどがあり、いずれも偽造記事とされている。その他、ウエブサイトが広告掲載料を集めていたことを警察に隠していたという犯罪容疑も挙げられている。ウエブサイトの人気のため、検事側は禁固12か月を求刑していた。ヤンさんは容疑を否認しており、3月28日に審理が始まる。
■ソース
Pregnant Australian sentenced to 10 months jail in Singapore for sedition

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