料理店の名前にベトナム系市民が抗議

北ベトナム指導者の名前つけた店名に

 ブリスベンのニューファームでは、「アンクル・ホー・レストラン」前に100人ほどのベトナム系市民が集まり、抗議行動を行った。「アンクル・ホー」はベトナム戦争時代の北ベトナム共産主義政権の指導者、ホー・チ・ミンの愛称で、戦争末期やその後、難民として逃れてきたベトナム人にとっては仇敵の首領ということになる。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ブリスベンのベトナム系コミュニティでは、「レストランの名称は無知で侮辱的だ。レストランが名前を変えるまで抗議を続ける」と語っており、グループは、「ホー・チ・ミンはおじさんなんかじゃない」や、「ホー・チ・ミンをおじさんと呼ぶのは共産主義者だけ」などのプラカードを掲げて抗議した。

 抗議グループの一人、フォン・グエンさんは、「レストラン・オーナーに連絡しようとしたがだめだった。平和的な手段でらちがあかなかったから、抗議行動をすることにした。ベトナム人、特に70年代、80年代に難民船で逃れてきた南ベトナムの人々にとっては、名前も憎い。オーストラリアに定着して、平和に暮らし、自由と民主主義を享受し、諸手を開いて迎えてくれた国で一生懸命働いている。レストランのポスターもベトナム軍を称揚するようなもので、サイゴンに侵入してきた軍隊を思い出させる。私達は負けたが、勝った側は私達を人間的に扱いはしなかった。戦争や武器や戦車のイメージでレストランを宣伝しなければならないのか?」と語っている。

 午前11時に営業する予定になっていたがレストランは閉じたままだったと伝えられている。3月に営業を開始して以来、レストランのインスタグラムは歴史を軽く扱っているとして、批判を呼んできた。特に1か月前に掲載された、赤い戦車と軍隊に重ねて、「戦車大隊を招集し、兵隊を動員せよ」と書いた画像に不快感を表明する人は多く、「ベトナム系オーストラリア人に対する侮辱であるばかりでなく、オーストラリア人のベトナム戦争体験者に対する侮辱でもある」との投稿がある。
■ソース
Protesters rally outside ‘offensive’ Uncle Ho restaurant in New Farm

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