次世代オパール、すでに地平線に

直接クレジット・カードをスワイプするだけ

 現在のオパール・カードの前身は2000年シドニー・オリンピックに間に合わせるよう民間企業に委託して開発が試みられたが納期が遅れに遅れ、さらに予算も膨張し、10年以上をかけた末にNSW州政府が契約を打ち切るという結果になった。その後、オパール・カードが開発実用化され、今年には紙ベースの切符の廃止も進んでいる。しかも、来年にはオパール・カードの代わりにクレジット・カード、デビット・カードをスワイプするだけで料金を直接徴収する方式が試験実施される。

 4月18日に開かれた「Future Transport」サミットでの開会の挨拶においてアンドリュー・コンスタンス州運輸大臣がこの計画を発表、「手持ちのカードを使うだけで鉄道、バス、フェリーの乗降が便利になれば、それだけ車から公共交通機関に乗り換える人も増える」と語っている。

 オパール・カードはロンドンのオイスター・カードを手本にしており、オイスター・カードは今も使えるが、2014年からはクレジット、デビット両カードも使えるようになっている。また、料金はオパール・カードと同一料金体系を採用する。

 州内の公共交通機関料金の92%、約200万回がオパール・カードで決済されているが、2010年に輸送技術企業「Cubic」が州政府と12億ドルの開発契約を結んだ際に、「将来的にはクレジット・カードも使える方式の実現」の条項も含まれていた。しかし、コンスタンス大臣は、「金融会社との提携、ソフトウエアの開発など、クレジット、デビット両カードの利用までにはまだまだシステムを煮詰める作業が残っている。その後に2017年の試験実施にこぎ着けたい」と語っている。

 しかし、州の独立価格規制審判所(IPART)が州の公共交通機関料金の大幅見直しと実質値上げを勧告しており、IPARTの勧告を州政府が受け入れる見通しに対して、数々の市民グループが、「料金引上げがあれば利用者の公共交通機関離れが大きくなることになる」と警告している。
■ソース
The new Opal: Commuters to trial tapping of credit cards to pay for trips

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