NSW州の北部海岸自治体が「ウィケッド・キャンパーズ」禁止措置

車体に野卑なスローガン大書したキャンピング・カー・レンタル会社

 オーストラリアの「ウィケッド・キャンパーズ」は、旅行者を相手に営業するキャンピング・カーなどのレンタル会社だが、貸し出す車の前後に野卑なスローガンを大書していることで知られている。性的な内容で特に女性を卑しめるものが多く、しばしば物議をかもしている。

 NSW州北部海岸のキャンピング・カーでの旅行者の多い地域で、地方自治体が「ウィケッド・キャンパーズの通行禁止」を打ち出すところが出てきた。これに対して、連邦議会のデビッド・レイヨンヒエルム自由民主党上院議員は、「禁止はヒッピーやフェミニストを装う全体主義者」と批判しているが、地元選出のタマラ・スミスNSW州議会緑の党議員は、「ウィケッドのスローガンは言論の自由ではなく、女性に対する脅迫」と反論している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 バイロン・シャイア議会は、地元民からの声に応えて、「野卑なスローガンを掲げた車両がカウンシル運営キャラバン・パークに入場することを禁ずる」などの措置を可決した。また、隣のバリナ・シャイア議会でも州議会に働きかけ、この問題に対処するよう訴えることを検討している。バイロン・ベイで、スローガンを地元男性が塗料スプレーで塗りつぶしたできごとを受けてシャイア議会が動き出したもの。

 レイヨンヒエルム議員は、「同社は何も悪いことはしていない。スローガンはどれも非常に面白い。明らかに性的な内容だが、性的な内容は生活の現実だ。スローガンを読んだ限りではどれも幾通りにも理解できる。禁止するというのは自分たちの価値観を他の者にも押しつけようとすることだ」と語っている。

 しかし、スミス議員は、「スローガンは女性に対する憎悪や暴力をそそのかすものだ。一般市民がスローガンを嫌悪して声を挙げているのだから、政府が対応するべきだ。バイロン・シャイア、バリナ・シャイアはよくやったというべきだ。地方自治体ができることはたくさんあるし、州政府、連邦政府がやるべきこともある」と語っている。
■ソース
Wicked Campers critics ‘authoritarians disguised as hippies or feminists’: Senator

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