南オーストラリア州で5月の髄膜炎菌感染症患者増加に警告

昨年はSA州で30人、今年はすでに11人の患者が発生

 南オーストラリア(SA)州では先週だけで髄膜炎菌感染症(髄膜炎、Meningococcal disease)患者が3人発生しており、SA州保健局が警告を発している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同州では、今年に入ってすでに11人が発症しており、年齢も1歳児から94歳まで幅広く分散している。また、昨年は30人が髄膜炎菌感染症と診断されている。

 髄膜炎の病原体はさまざまだが、SA州で多発しているのは髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)と呼ばれる細菌の何種類かの菌種によって引き起こされ、治療が遅れると死に至る疾患で、この菌は患者の上気道(鼻、喉、気管)に見られ、患者との接触やくしゃみなどの飛沫により感染する。抗生物質が有効だが、現代医学でも治療は難しく、発症者の10%程度が死亡する。

 世界的には13種の菌種が髄膜炎病原体として知られており、オーストラリアではB株とC株がもっとも多い。ただし、オーストラリア国内ではどちらも有効なワクチンが出回っており、小児の通常の予防接種時にC株ワクチンの投与も勧告されている。

 SA州保健局のパディ・フィリップス医務官は、「髄膜炎は誰でも感染するが、小児が特に劇症になりやすい。症状としては発熱、嘔吐、首の硬直、冷え、発疹、錯乱、昏睡などがある」と語っているが、赤色から紫色にかけての発疹が出ることもある。

 また、「先週は男性1人と女性2人が発症しており、2016年に入って11人、5月には4人が発症している。感染自体はまれだが、インフルエンザのような呼吸器感染が増えるとそれに合わせて感染患者が増える。髄膜炎菌そのものは10人に1人くらいの上気道に見られ、通常は発症しない。髄膜炎の症状が出た場合には、他の病気の可能性もあるが、大事をとって直ちに医者の診断を受ける」よう呼びかけている。
■ソース
Meningococcal cases rise in May prompting SA Health warning

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