タスマニア州で到着した飛行機の頭上ロッカーからカメ

持ち主不明のまま「生態系に脅威のため」安楽死に

 メルボルンからホバートに到着したジェットスター機で、頭上ロッカーから乗客の足にカメが落ちた。客室乗務員が持ち主を探したが見つからなかったため、野生生物係官に引き渡したが、TAS州在来種ではなく、「州の生態系に脅威になる」として、安楽死させられることになった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 椿事が起きたのは5月22日の午後、飛行機がホバートの空港に到着し、乗客が降り支度をしている時に、乗客の1人、パトリック・ケリーさんが頭上ロッカーを開けたところ、カメが足に落ちてきた。ケリーさんは、「最初、おもちゃのカメかと思ったが動き出したので生き物だとわかった」と語っている。

 カメは大陸でペットとして飼われることもあるマレー・リバー・タートルと呼ばれる淡水種で、機内放送で持ち主を尋ねたが誰も名乗り出なかった。そのため、乗務員がカメをナプキンでくるみ、取り上げた。

 TAS州には在来種の淡水ガメはおらず、TAS州では2008年に移入禁止種に登録している。また、どんなカメもTAS州に持ち込むことは法律で禁止されており、一次産業省報道官によれば、「このカメは州内の淡水種生物在来種や水路の生態系に大きなリスクになる。問題のカメがそのような形で州内に入ったのであれば、野生生物担当係官が安楽死させることになる。誰もそのような処置を望んでいないが、その爬虫類は在来種生物に脅威になり、また、当省にはカメをVIC州に送り返す権限もない」と発表している。

 ケリーさんは、「飛行機はメルボルン離陸が45分遅れていた。その前のフライトでこの飛行機に乗った乗客の荷物から頭上ロッカーにこぼれたのにメルボルンでの機内点検でも見過ごされていたのではないか」と推理している。

 ジェットスター広報担当者は、「機体はメルボルンとシドニーとの間を飛んだ後、ホバート行きになった。カメはバイオセキュリティ係官に引き渡された」と発表している。

 また、TAS州では、3月にジャイアント・パンダ・スネールと呼ばれる大型のカタツムリが郵便局の速達便で違法にTAS州に送られたことがあると伝えられている。
■ソース
Freshwater turtle found on plane at Hobart airport an ‘invasive species’, will be euthanased

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