シドニーのスーパーマーケットの倉庫にモグリの宿泊施設

商品の代わりに棚ベッド、シャワー、手洗いで数人を収容

 高騰する住宅不動産や賃貸料の陰ではびこる違法宿泊施設を根絶するため、シドニー市役所では「違法賃貸摘発タスクフォース」を設立して捜査を行っている。違法宿泊施設は通常、防火設備、衛生設備、安全設備など宿泊施設としての法的基準を満たしておらず、借り主は生命の危険にさらされることになる。

 フェアファクス・メディアのドメイン(電子版)が伝えている。

 都心部のスーパーマーケットを摘発したタスクフォース係官は、店の奥の倉庫が4人分の棚ベッドの貸間になっているのを確認した。店の身障者用手洗いは浴室に改造され、シャワーを備え、壁はプラスチックで防水してあった。

 シドニー市内チッペンデールのリージェント・ストリートにあるバナナ・スーパーマーケットの経営者、アムル・ハッサン被告人はダウニング・センター地裁で10万ドルの罰金と$61,426の裁判費用負担を命じられた。

 タスクフォースによると、ハッサンの違法宿泊施設はこれ一つではなく、芋づる式にいくつもの違法施設を発見しており、「これが社会一般への警告になれば幸いだ」と語っている。

 タスクフォースは、1年前には市内ウルティモで何のへんてつもない家に58人が住んでいるのを発見したことがある。また、20件の捜索令状を執行している間に、寝室1つを10人でシェアしている物件も見つけたし、浴室やパントリーを寝室にしている例も見つけた。

 違法で危険なモグリの短期宿泊施設を摘発するために専門チームを組織したのはNSW州でもシドニーが初めてで、クロバー・ムーア市長も、「判決は、シドニーでもっとも弱い立場にいる若い人々を危険にさらす違法宿泊施設に対して容赦しないということを示すものになる」と語っている。

 また、NSW Tenants Unionのネッド・クチャー氏は、「違法短期宿泊施設に間借りしている人から、間借り人としての権利を訊かれることがある。ほとんどすべて、経済的に市中の不動産屋などを通して部屋を借りることができないケースだが、残念なことに彼らの場合、間借り人としての権利はほとんどないか、あっても僅かだ。公正取引委員会が賃貸法の見直しを進めており、違法宿泊施設は法から除外されているが、そのあたりが改正されればいいと思う」と語っている。
■ソース
$100,000 fine for running secret hostel in Sydney supermarket

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