ボンダイの溜め込み症候群家族のがらくた屋敷を強制競売

ウエバリー市、ゴミ撤去と溜め込みの繰り返しで経費膨張

 ボンダイ・ビーチの南西、ボンダイ地区ブーナラ・アベニューのボボラス一家は溜め込み症候群で、屋内も庭も積み上げられたがらくたが臭い、ネズミやゴキブリの巣になっていたことから、何度もニュースになるほど近所やウエバリー・カウンシルとのトラブルが続いてきた。何度かウエバリー・カウンシルががらくたを強制撤去したが、間もなくすると再びがらくたがうずたかく積み上げられ始めるという始末だった。結局、ウエバリー・カウンシルが立て替えてきたゴミの撤去費用や裁判費用などの取り立てのため、同家の住宅を強制競売にかけることがきまり、6月9日、競売が執行された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 強制競売はニューサウスウェールズ州行政官事務所が同家族に対する$160,000の債権を取り立てるために行ったが、この道路はボンダイ・ビーチにも近くボンダイでも一等地にあり、不動産価格も高騰しているが、ブーナラ・アベニュー19番地は、26年間のトラブルの末に人手に渡ることになった。そのため、隣近所の住民は胸をなでおろしている。

 競売を引き受けたのはレイン&ホーン不動産で、「落札価格200万ドルが予想されている。これは更地価格だ。家屋も調べたが、通りからも一見して分かる状態で、ちょっと住める状態ではない。あくまでも地価だけで競売にかける。敷地内にあるものの撤去はすべて落札者の責任になる。また、占有明け渡しも落札者の責任になるので、現居住者の退去も落札者の責任になる」と語っている。

 ウエバリー・カウンシルは過去26年間に全面的なゴミの撤去を15回行っており、また、所有家族に対する裁判も長引いていた。カウンシルは、「同番地の家族と近隣住民の安全と公共衛生の問題である。ボボラス家の人々に対しては専門家のサポートを引き続き行う。同家の人々がこのサポートを受け入れるよう望むものである」との声明を発表している。

 精神科専門家は、「溜め込み症候群は難しい精神障害の一つだ。他の者にとってはがらくたではあっても、当人には心情的な愛着や、取っておけば後で金銭的な節約ができると考えている。ボボラス一家は今後心理的な外傷を負うことになるかもしれない。この症候群はかなり一般的であり、この家族も同情を受けてしかるべきだ。みんなレンガ造りの家に住んでいて外からは見えないが中に入ると天井までがらくたが積み上げてあるということは予想以上に多い。ただ見えないだけだ。しかも、この症状の治療には予算がほとんど組まれていない。メディケアでも最高10回の相談しかカバーしていない。溜め込み症候群患者にはもっと援助が必要だ」と語っている。
■ソース
Bondi hoarders home to be forcibly sold at auction

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