オーストラリアの銃砲社会依然旺盛、貿易額で世界第6位

ポート・アーサー35人殺害事件以後再び所有数増える

 「小火器調査」最新報告書によれば、オーストラリアのライフル銃、回転拳銃、拳銃、弾薬の輸入量は、世界第6位に入る銃砲社会であり、20年前のポート・アーサーの35人殺害事件直後に銃砲モラトリアムと連邦による買い上げ制度で一旦国民の銃砲総所有数が減ったものの、その後再び増え続けており、現在では事件前を超える数になっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この調査は、世界の武器の取引を追跡調査しているもので、アメリカが世界最大の武器輸出入国になっている。シドニー大学の公衆衛生研究者で、GunPolicy.orgウエブサイトを主宰しているフィリップ・アルパーズ氏は、「オーストラリアは意外に銃砲社会としてランクは高く、年によって6位から8位までの間を上下している。わが国は、銃器の輸入量が多いが、それもわが国で銃器を製造していないからだ。また、銃器使用度でも比較的高い。農業社会であること、可処分所得が大きいこと、スポーツ射撃が盛んなことなどがある。また、合法的な銃器の使用も多い」と語っている。

 さらに、「買い上げ制度後、手放した半自動ライフルの代わりに単発ライフル銃の売り上げがどっと増えた。それが1998年頃に一旦おさまったが、それ以降次第に増えてきており、現在では年間12万挺が輸入されている。また、警察官など司法特別公務員の手に渡るのはそのうちの5%程度だ。それも、2011年に回転拳銃から半自動拳銃に完全に装備交替が完了し、それ以降は極端に減っている。また、軍用銃砲はこの調査には含まれていない。年間に輸入される12万挺の銃砲と弾薬のほとんどが民間の使用だ。輸入しているのは銃砲ディーラーだ。彼らはそれで利益が出ることをよく知っている。また、銃愛好家は速射銃器を欲しがっており、ディーラーは法律の抜け穴をねらって銃愛好家の要望に応えようとしている。そうすれば儲かるからだ」と分析している。

 また、「フロリダ州オーランドで49人の殺害に用いられたAR15半自動ライフルは、オーストラリアでは禁止されているが、ポート・アーサーでも使われ、アメリカでも大量射殺に用いられている。また、アメリカでもっとも人気のあるライフル銃だ。短時間に大量に殺害するために設計されている銃だ」と語っている。

 また、オーストラリアでは、ポート・アーサーのような事件があると、「何とかしなければならない。また、今のうちにやらなければならない」という反応が挙がるが、アメリカでは、「まず祈り、それから誰かを責め、それから銃砲店に行って、もっと銃を買う」という反応になる、と語っている。
■ソース
Gun culture alive and well in Australia, ranking sixth in firearm imports: expert

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