リーフ保護に買収した元牧場地に鉱山開発計画

QLD州政府の買収区画の河川で天然資源省

 白化が進むグレート・バリア・リーフを保護するため、QLD州政府が700万ドルで買収した元牛牧場に同じQLD州政府の天然資源省が金と錫の採掘開発計画を提案している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 計画対象となるのはケープ・ヨーク半島のスプリングベール牧場(ステーション)を流れるウエスト・ノーマンビー川で、鉱区は2箇所が設定されている。

 自然保護団体は、河川敷内の採鉱活動禁止を求めており、州政府の一省が自然保護のために買収した土地を他の省が鉱業開発しようとしていることについて、「左手が右手のしていることに気づいていない」と評している。

 ウエスト・ノーマンビー川は東の支流と合流した後、プリンセス・シャーロット・ベイに注ぎ、そのままグレート・バリア・リーフ海洋公園に入り込んでいる。オーストラリア自然保護財団(ACF)のアンドリュー・ピコーニ氏は、「乾季に採掘すると、やがて雨季が来て、河川敷の土砂がすべて押し流され、レークフィールド国立公園の潟湖に流れ込み、さらに海洋公園のグレート・バリア・リーフに土砂を運んでしまう」と語っている。

 スプリングベール牧場で育った元地元自治体町長のグレアム・エルムズ氏は現在Agforceの州議員を務めているが、700万ドルの牧場地買収を「税金の無駄づかい」と評していた。しかし、ABC放送の調査によると、エルムズ氏と彼の妻は、2人が所有するイザベラ・マイニング社を通じて同牧場内を流れるウエスト・ノーマンビー川の金と錫の採掘計画認可申請をしていた。

 また、土砂がリーフに流れ込まれないようにする目的でスプリングベールの下流の土地を買収した非営利団体サウス・エンデバー・トラストのティム・ヒューズ氏は、スプリングベールの鉱山開発計画申請が却下されることを望んでおり、「700万ドルの税金を使って、個人が僅かな利益を得るだけで、公共には何の利益もない計画を認可すべきではない」と語っている。
■ソース
Mining considered on Cape York station bought by Queensland Government to protect reef

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