PETボトル・ウォーターの価格は水代ではなく、瓶代

一般水道同等の水質で瓶デザインで価格跳ね上がる

 PETボトル入りの水は、水道の水とどれだけ違うのか、水質は、水源は、など様々な謎がある。また、価格もブランドによって様々だ。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)の親会社、フェアファクス・メディアが市販の各ブランドPETボトル・ウォーターを調査し、結果を同紙に掲載している。

 シドニーの「Nature’s Best」の場合、$2の600ml入りの瓶に入っているのは水道水を処理した水で、「純粋、安全」とラベルに表示している。同社社主のウォレン・ペファー氏が、「水はほとんどただ。価格はプラスチック瓶代同然」と語っている。フェアファクス・メディアは34銘柄を調査し、そのうち7銘柄が水道水をさらにフィルターで濾過したものだった。

 価格では、平均がリットルあたり$2.75、もっとも安かったのがコールズ・ブランドの600ml入り6本セット「Pureau」がリットルあたり$1.41だった。またもっとも高かったのが、「Mount Everest」600ml入りで、シティ・コンビニエンスでは1リットルあたり$4.17だった。その他に、ウールワースで商品棚に並んでいる「Santa Vittoria」緑の250mlガラス瓶入りは、1リットルあたり$12だった。
 スプリング・ウォーター、ミネラル・ウォーターでは、平均価格リットルあたり$5.18、最も安いのはハリス・ファームの12本入りでリットルあたり60セントだった。

 オーストラリアでは瓶詰め水の販売量が大幅に増えており、2010年から2015年までに39%増大し、4億6,600万リットル売れている。ユーロモニターのサラ・アゴスティーノ氏は、「その理由は健康と簡便さ。ソフト・ドリンクから瓶詰め水に切り替える人が増えたこと。それと簡便さ」と分析している。

 水道水を供給しているシドニー・ウォーター(水道局)では、飲んで安全な良質の水道水を供給するため、水道水には極微量のナトリウム、フッ酸、塩素などを加えている。シドニー・ウォーターの主任公衆衛生顧問、ピーター・コックス氏は、「ガイドラインでは水道水のナトリウム含有量上限は180mg/ltだが、現実にはもっと少ない。ナトリウム混入の理由は味わいだ」と語っている。

 また、「私達も飲み水を瓶詰めにして販売することを考えたことがあるが、わき水はどんなにきれいでも微生物が含まれており、時間が経つとその微生物が水質を変えてしまう。だから、瓶詰め水は必ず滅菌処理しなければならない」と語っている。
■ソース
Bottled water producer admits consumers paying for plastic not ‘pure, safe’ water

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