ボディビルダー・チャンピオンの港湾労働者、実刑判決受ける

長年ドラッグ密輸幇助嫌疑受けながら遂に尻尾つかまれず

 オーストラリア国内で毎年大量の違法薬物が押収されるが、それ以上に大量の薬物が出回っていることは、中毒者や密売人が跡を絶たないことから容易に推測される。しかし、2016年5月には、NSW州警察、連邦警察、国境警備部の職員で構成される違法薬物密輸防止水際作戦のタスクフォースが予算を失い、解散を余儀なくされている。

 一方、シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)は、ボディビルディング・チャンピオンで、タスクフォースからは、密輸違法薬物の税関すり抜けを助けていると疑われていたボタニー港の港湾労働者が、違法薬物所持の比較的微罪で有罪を認めることで軽い量刑で済ませる可能性を報道している。

 アダム・ジェームズ・パウエル被告人は、コカイン1kg、$275,000相当を所持していた現行犯で連邦警察、NSW州犯罪摘発委員会によって逮捕され、先週、NSW地裁で3年10か月の判決を受けた。しかし、パウエルは、何百万ドルにものぼるコカイン密輸グループ検挙で手配を受けている最悪犯罪者ハカン・アイイクと一緒にボディビルディングの訓練を受けてきた間柄を知られている。

 また、パウエルはポート・ボタニーで10年間にわたり、薬物密輸を手配してきたものと疑われており、逮捕後の家宅捜索で政府の貨物出入港情報にアクセスしていた証拠も見つかっている。

 パウエルは2012年7月31日、マトラビルでポルシェを運転中にタスクフォース「ポラリス」の刑事グループの接近に気づき、所持していたコカインの小袋を捨てながら徒歩で逃走、公営住宅の敷地で逮捕された。一方、アイイクは32歳で中国の犯罪組織「三合會」、インドの化学薬品流通、国内バイキーズのコマンチェロと協力関係を結び、巨大薬物密輸組織を作っている。その間、パウエルとも頻繁に連絡を取り合っている。アイイクは2010年には当局の手が伸びていることを察知し、海外に逃亡した。

 警察では、アイイクの違法薬物を忍ばせたコンテナーを無事に通関させるよう協力していたのではないかと見ている。2012年に警察がパウエルの自宅から「海運警備IDカード」を押収しており、警備当局は、連邦政府に「犯罪容疑者もIDカード取得拒否」するよう求めてきたが実現していない。しかし、「ポラリス」は、2011年の設立以降、シドニー、メルボルン、ブリスベンの海港で海運関係者を130人逮捕している。また押収した薬物は870kg、市場価格で8億7,400万ドルにのぼる。
■ソース
Key player in Sydney’s drug importation scene Adam Powell sentenced to jail

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