2016年国勢調査でゼノフォン議員が無署名を主張

氏名等記載事項保存の方針にプライバシー不安の声

 2016年の国勢調査記入の日が近づいているが、今回から国勢調査票の氏名等記載事項保存期間をこれまでの18か月から4年に延長すると発表されているため、プライバシー侵害の不安の声が出ている。ニック・ゼノフォンSA州選出無所属上院議員は、「プライバシー問題の抗議として自分は国勢調査票には氏名住所を記入しない。そのことで罰金を言い渡されれば受けて立つ」と発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 8月9日が国勢調査記入の日になるが、保存期間延長の決定は国勢調査を担当するオーストラリア統計局(ABS)が独自に行ったものとされている。

 ゼノフォン議員は、「法律を改定し、氏名住所記入の義務づけを廃止すべきだ。そのため、自分は氏名を記入しない。1905年の国勢調査統計法により処罰される可能性があることは承知している。現在の法制では、違反を続ければ1日につき、$180の罰金だ。その通告を受ければそれに受けて立つ。そうすれば、テストケースとしてはっきりと記録に残る」とキャンベラの記者団を前にして語った。

 セーラ・ハンソン=ヤング緑の党上院議員もゼノフォン議員に同調して無記名で調査票に記入することを明らかにしており、「国勢調査は国民として自分たちの姿を知る資料として重要だから記入はする。しかし、名前は記入しない」と語っている。

 ゼノフォン議員は、「他の者に無記名記入を呼びかけることも違法行為になる。私は他の者に無記名記入を呼びかけることはしない。しかし、なぜ、調査票の氏名住所を4年間も保存しなければならないのか。ABSは何の説得力のある説明もしていない。1911年4月2日の初めての国勢調査以来今回初めて、調査票の氏名がコード化され、個人が突き止められるようになる。処罰されたいとは思わない。政府が考えを変えることを望んでいるだけだ」と語っている。

 一方、国勢調査を管掌するマイケル・マコーマック大臣は、「大勢の人がツイッターやフェースブックでABS、国勢調査、私に関して様々なコメントを書いている。しかし、ツイッターやフェースブックにコメントを書けばプライバシーは筒抜けだと言うことはご存じないか。国勢調査の氏名住所は厳重に守られる。ABSは一度もプライバシー侵害をしたことがない。ABSでは情報を別のコンピュータに保存しており、法廷も首相も大臣も氏名その他の情報を手に入れることはできない」と語っている。
■ソース
Census 2016: Nick Xenophon to withhold name over privacy concerns

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