豪国民の3分の1が家計難で歯科治療避ける

オーストラリア厚生研究所の調べで判明

 オーストラリア厚生研究所(AIHW)の国民健康状況調査で、国民の3分の1が、歯科医療費捻出にも苦労し、歯科定期検診で勧められる治療を避けたり、定期検診にも行かないという状況になっていることが判明した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 オーストラリアの国民医療保険、メディケアは歯科治療をカバーしていないため、定期検診だけでも200ドル以上、う歯の治療となると1000ドルを超える治療費がかかる。そのため、歯科検診を避ける人が多いことは以前から言われており、う歯を治療するよりも放置して料金の安い抜歯を選ぶことになる。

 AIHWの報告書によると、過去12か月の間に歯科医の検診を受けた人のうち、20%は治療費が問題で勧められた治療を受けなかったと答えている。

 また、民間医療保険に加入していない国民の44%が、歯科検診を受けることも避けている。そればかりでなく、民間医療保険に加入している人でも20%が歯科検診を避けていると答えている。

 一方、ABC放送は、パースの歯科医の発言として、「歯科医療は高度のテクノロジーと熟練労働集約型の職業であり、一般商品のように市場条件で料金が下がるというようなことはありえない。また、歯科医院を開くだけでも莫大な資金が必要になる。しかも、受付や助手、ライセンス、家賃など様々な経営コストを患者が負担しなければならない。治療に直接かかる経費は小さくともその周辺の経費が大きい」と伝えている。

 また、ABCラジオ聴取者の声として、「パースで治療すると$15,000かかるところを中国で約$3,000で治療したことがある。1か月観光旅行も加えても十分に安かった」と伝えている。

 一方、5歳から14歳までの児童では過去2年間に歯科医検診を受けた率は91%にのぼった。歯科医も、「口腔衛生教育が進んだおかげだ。定期検診を受けていればう歯を予防し、治療費も安く抑えることができる」と語っている。
■ソース
One-third of Australians avoiding the dentist due to cost, AIHW report finds

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