トルコ製散弾銃の破裂で農業男性脳傷害

同型銃で破裂、不発事故発生、輸入禁止呼びかけ

 NSW州南部リベリナ地域の米作農家グループは、仲間の農業男性がトルコ製の半自動散弾銃の暴発破裂で左脳に脳傷害を受けたことから、同型銃の輸入と国内販売を禁止するよう呼びかけている。

 事故にあったのはロイド・ポーキングホーンさんで、田んぼに集まる鳥を脅すために定期的に散弾銃を射っており、事故の時には発射と同時に散弾銃の遊底が破裂し、破片の衝撃を頭に受けた。ポーキングホーンさんはそのまま自宅まで車を運転し、ベッドに入ったが、その後徐々に脳傷害の程度が明らかになってきた。かなりひどい脳損傷を受け、脳脊髄液が流れ出していたのである。

 ポーキングホーンさんは、「頭痛、偏頭痛、心的外傷後ストレス障害などあらゆる脳障害が現れ、短期記憶障害や決断にも困難を感じるようになった」と語っている。

 また、妻のローレンさんは、「夫はすっかり変わってしまった。なんとか快復して欲しいと願ってきたが、もう元には戻らないことは明らかだ。私や子供達が何を見てきたか、だれにも分からないと思う」と語っている。

 ポーキングホーンさんの一家は、ATA5連発半自動散弾銃輸入元のNIOAトレーディングと地元の銃砲店を相手取って訴訟を起こしており、裁判が終わるまで双方とも詳しい話ができないとしている。

 ポーキングホーンさんは、事故銃の問題をオーストラリア競争消費者委員会(ACCC)に訴えたが、ACCCは銃の検査もしないまま、「事故銃に欠陥はなく、メンテナンス不良が事故の原因だ」と判断した。

 同型銃はリベリナ地域の稲作農家を含め、国内で300挺程度が出まわっており、また今も販売されている。全豪稲作農業連合会のジェレミー・モートン会長も同型銃を持っており、「格安の値打ちのある銃だ。トルコで製造されており、ベルギーなどの散弾銃生産国に比べてはるかにコストが小さいのに質は優れている。高級銃は普通5000ドルくらいはするものだが、この銃は1500ドル程度だった」と語っている。

 同型銃の事故は他にも3件ほどあるが、いずれも人身事故にはなっていなかった。事故を体験した米作農家の一人、ピーター・チャーマーズさんは、「この銃は非常に危険だ。私の場合、銃の遊底が完全に閉まりきらないうちに暴発した。この銃はリコールし、販売禁止にすべきだ」と語っている。

 ACCCはこの事故をFair Work NSWに送付した。
■ソース
Calls to ban ‘dangerous’ imported shotgun after farmer left brain damaged

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