「授業の邪魔」と自閉症の児童をイスに縛り付ける

跡絶たない教室での自閉症児虐待

 授業の邪魔になるからと、自閉症児童を教室の隅の檻に閉じ込めたり、一学期中、教室の外で過ごさせるという虐待が度々報道される。今度は、NSW州中部海岸地域の小学校の特殊学級で、5歳の自閉症の児童をイスに縛り付けていたとする訴えを、児童の母親が縛り付けていた器具の写真を添えてフェースブックに掲載した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 学校はタリーのマニング・ガーデンズ小学校の特殊学級で、9月22日、母親は「ロージー」の仮名でフェースブックに5歳の息子がくるぶしをイスに縛り付けられ、重しの入ったベルトを縛り付けられていたと書いており、イスや足を載せた箱、重しの入ったベルトなどの写真を添えている。

 さらに、「息子の学校生活はこういうものだ。また、遊戯具に縛り付けられたり、昼食時には柵で囲った中に入れられている。家では息子も何の問題もなく、落ち着いている。家では縛り付けたことがない。今年初め、息子を学校に迎えに行った時、一日中いすに縛り付けられていたことを知った。その時は、どうこうする時間もなく、息子を車に乗せてすぐに帰った。その時から引っかかっていた。翌日にも息子を学校にやらなかった」と述べており、読者からのコメントも集まっている。

 2016年5月、「ロージー」さんは、NSW州教育省に正式に苦情を申し立て、教育省では現在調査中とのこと。また、母親は学校の教職員を責めておらず、むしろ、自分の息子のような自閉症児に適切に対応する訓練も受けられず、また、教育省から何の支援も受けないまま授業をしなければならないのだろうと同情する」と述べている。

 それ以来、同じ学校に子供を行かせており、同じ問題にぶつかった保護者からもメッセージが届いている。

 また、ロージーさんは、息子を学校に行かせておらず、教育省に連絡が行ったため、問題を公にする気になった、「どこにやればいいのか? 息子の父親も私も学校を信頼する気になれない。息子を迎えてくれる学校は100km離れているし、教育省は、息子をその学校に入れることを認めていない」と述べている。

 州教育省は、「子供の代替教育ができるよう保護者とも話し合っている」と語っている。しかし、このような教育問題に関する州議会調査委員会を手伝ったニューカッスル大学のデビッド・ロイ氏は、「この問題は決して珍しくない。しかし、子供を縛り付けることは違法行為であり、子供を囚人のように扱うことになる。彼らは障害児であり、彼らを縛り付けることは拷問にも等しい。保護者は法的手段に訴えることも必要だと考える」と語っている。

 ロージーさんは、「このままではまだまだこのような問題がなくならないのではないか」と語っている。また、学校での障害児、特別なニーズのある児童に関する議会調査委員会は2017年1月29日まで意見書を受け付けている。
■ソース
Mother alleges her autistic son was restrained with ankle straps and weighted belt at NSW school

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