豪統計局の数字が警鐘、女性と十代の自殺増加

「ヨーロッパ諸国の対策で自殺率半減も可能」研究者

 オーストラリア統計局(ABS)の新統計数字で、2015年にはオーストラリアで初めて自殺者数が3,000人を超えたことが判明した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 主な内容としては、女性の自殺者数が過去5年で26%増加している。また、自殺者には精神障害に悩んでいる人の数が圧倒的に多い。また、SA州を除き、2015年に各州・準州で自殺者数が平坦または増加傾向にあった。2015年には2,292人の男性、735人の女性、合計3,027人が自ら命を絶っている。

 Suicide Prevention Australiaのスー・マレーCEOがABCニューズのインタビューに答え、「この数字は非常に重大だ。なぜこのような傾向になっているのか分からない。政府が調査に出資し、なぜ、女性の自殺者が増えているのか、その原因究明に当たるべきだと思う」と語っている。

 ABSの数字は、単に女性の自殺者数にとどまらず、2015年には、15歳から19歳の女子56人が自殺しており、2014年の38人から大きく増えている。マレーCEOは、「数字としては大きく見えないが、1年で45%の増加というのは調査の必要がある重大なできごとだ。自殺防止プログラムも慎重に考えなければならない」と語っている。

 精神衛生問題慈善団体Sane Australiaのジャック・ヒースCEOは、「自殺者に占める精神障害患者の率は非常に大きい。自殺防止には、重度の精神障害、複雑な精神障害で悩む人達に焦点を当てる必要がある。National Mental Health Commissionによれば、精神障害者は69万人、精神障害者の自殺率は健常者の10倍から40倍にもなる。まず、精神障害を恥とする考えを変えていかなければならない」と語っている。
■ソース
Australian suicide deaths among women and teenage girls rising, ABS figures show

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る