セールス・マーケティング大企業相手に16人集団訴訟

募金活動などの若者雇い、イジメ、低賃金、ピラミッド

 Chamberlains Lawyersのロリー・マーカム・ディレクターは、Appco Group Australiaを相手に16人の元同社被雇用者を代表して連邦裁に集団訴訟を起こした。マーカム氏は、「16人はシドニー、メルボルン、パース、キャンベラなどの在住で、損害賠償集団訴訟は今後4,000人から8,000人に膨れあがることだろう」と語っている。賠償請求額は総額8,500万ドルにのぼる。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 Appco Groupは、「世界最大の面接寄付者募集企業」と名乗っており、Starlight Foundation、National Breast Cancer Foundation、Camp Quality、Surf Life Saving Australia他著名な慈善団体、スポーツ団体の戸別訪問募金、ショッピング・センターでの募金や商品販売などを事業としている。

 雇われた若者は、最低賃金の3分の1の時間$6で働かされ、時には労働時間週80時間にもなる。また、職場での権利について雇用主に問いただすとイジメや嫌がらせを受け、売り上げがノルマに達しなかった時には大勢の同僚の前でニワトリのぬいぐるみを着せられたり、床に横たわり、同僚達の「サーモン」というかけ声に合わせて転がったり、床をはいまわる「なめくじレース」という罰をやらされたと証言している。また、離れた地域での募金活動などには会社はモーテルを4人分で予約し、実際に8人を送り込んで一部屋に詰め込ませていた。

 そんな1人は、2014年度には週80時間働きながら年収は$29,000だった。また、メルボルンのAppcoで働いた青年は、7か月働いて必要経費を除いた後には$1,400しか払われなかったとしている。また、1人は、会社は、雇った若者を失業の不安、収入途絶の不安、それに同僚の目の前での屈辱などでがんじがらめにしていた、それこそが彼らのセールス戦略だったと語っている。

 マーカム氏は、「Appcoは、若者達を請け負いとして契約することで最低賃金違反や脱税などを行っていた。また、若者が他の者を会社に紹介すると賃金の一部を紹介者に支払うピラミッド商法も行っていた」と語っている。

 Appco社は2014年にもSpecial Olympics Australiaへの寄付金1,200万ドルのうち700万ドルを同社の利益とした容疑でNSW州賭博レース局の調査を受けている。

 Appco社は、ABC放送に声明を送り、容疑をすべて否定している。
■ソース
Appco: Workers launch $85m class action against marketing giant over alleged underpayment, bullying

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