ソーラー・パネル世帯電力売買価格逆転始まる

消費者の売電価格下がり、買電価格下回る

 シドニーでもソーラー・パネルを持つ消費者が電力会社に売る売電価格は長年電力会社から購入する買電価格を上回っていたが、ソーラー・パネル設置世帯が増えたことから売電価格が買電価格を下回り始めている。そこで、昼間の発電をバッテリーに貯め、夜にバッテリーから自家用に使うことで対抗することを考えている世帯も増えている。しかし、WA州のSynergy社と契約している世帯はそれも必ずしも得にならない事実に直面している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 パースの南ビットコンに住むデビッド・ウォーカーさんの場合、2015年に5kwhのパネルを設置した。5kwhは、ウォーカーさんの電力消費量の3倍にもなるため、自家消費の余った分をSynergyに売電していた。ところが2010年以来、Synergyが買取価格(売電価格)を引き下げ、新規契約は売電価格7.135セント、買電価格が26セントになっている。

 ところが、蓄電池を備えるとインバーターと電池の間に充電器を備えなければならないが、契約規則によると、充電器もインバーターとして扱われる。現在の契約では最高限度の5kwhが、すでに備えられているインバーターで占められており、さらに充電器を備えるとなると売電価格が完全にゼロになり、設備の償却期間が延びるだけということになってしまった。

 ウォーカーさんは、「蓄電池を備えれば、グリッドに送る売電量の波が均されるため、電力会社にとってはありがたいことであり、限度を引き上げてもいいではないかと思う。5kwhの限度はソーラーパネル発電のピークが同じ時間帯に集中し、電力ネットワークの管理が難しくなるからだと思っていたのに、蓄電池を使って夜間に売電するようにしてもだめだというのは訳が分からない」と語っている。

 政府は、「世帯が蓄電池を備えやすいように制度をつくったが、私企業のビジネスに納税者の税金を使うことはできない」と態度を変えていない。
■ソース
Solar panels owners caught between a rock and a hard place

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