Tassal社、養殖サケの色つけを天然色素に替えると発表

本来オキアミなどの餌の色素が肉に沈着して橙色の身に

 ABC放送の時事番組、「Four Corners」で、「TAS州の最大手サケ養殖企業Tassal社は、サケの筋肉の色つけのために、餌に人工色素を混ぜている」と報道した。その3日後にTassal社は、「餌に混ぜている人工色素を天然色素に切り替える。ただし、この方針はFour Cornersで報道されたからではなく、以前から検討し、準備していたことだ」と発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 もともとサケの筋肉そのものの色は白から灰色で、橙色に見えるのはサケが捕食するオキアミその他の生物の持っているカロテノイド系色素のアスタキサンチンと呼ばれる化学物質。しかも、天然サケも産卵後には色が褪せるといわれる。また、カロテノイド系色素はニンジン、カボチャ、バター、紅葉などから魚、昆虫、エビ、鳥のフラミンゴのピンクまで幅広く動植物の体内にある。また、人工アスタキサンチンも自然アスタキサンチンと変わりはない。

 Tassalのマーク・ライアンCEOは、同社が自然アスタキサンチンを利用する実現可能性を探ってきたのは消費者が天然物や有機製品を好むようになったことに合わせたもの。天然アスタキサンチンの永続的安定供給を確保することは難しい仕事だが、2017年までには天然アスタキサンチンを使った飼料の納品が始められると考えている」と述べている。

 Tassal社のライバル企業、Huon Aquaculture社も飼料企業と、「天然アスタキサンチン」を含んだ飼料に切り替える契約を進めている」と発表した。

 ただし、天然アスタキサンチンに切り替えることはコスト増につながり、また、消費者はサケ以外にも人工色素を使った食品を買っている。サケの肉の色素が天然か人工かということで決める消費者は少ないのではないか」との意見もある。
■ソース
Tassal announces move to natural salmon feed pigment, denies move prompted by Four Corners

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