女性、がん誤診で6か月無用な化学療法受ける

黒星続きの2016年のNSW州医療制度でまた発覚

 NSW州の病院で女性が末期肝がんと診断され、6か月にわたって無用な化学療法を受けていたことが明らかになった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2016年のNSW州の医療は、バンクスタウン=リドコム病院の新生児室ではガス配管工事下請け業者が酸素と笑気ガスの配管を取り違えたため、新生児1人が死亡し、1人が生き延びたが酸欠で脳障害を起こすという事故があった。また、複数の病院で化学療法の投与量を医師が独断で規定よりはるかに低い量にしていたことが明らかになった。

 NSW州の医療苦情委員会の年次報告書に記載された今回の事故は、2014年から15年にかけて、州内の私立病院で起きたものと見られる。報告書では、女性はCTスキャン・フィルムを見た外科医がステージ4の肝がんと診断したが、精密検査を指示せず、そのまま患者をがん科医に紹介し、がん科医も精密検査をしないまま6か月の化学療法を指示した。

 労働党のウォルト・セコード保健スポークスマンは、「悲惨な事故だ。患者は無用な化学療法を受け、嘔吐感に悩まされ、髪の毛や足の爪が抜け、食欲もなくした」と語っている。

 6か月後、女性の肝がんが治療に全く反応せず、腫瘍部が小さくならないため、がん科医は化学療法を中止した。そこで、がん科医は最初のCTスキャン・フィルムの見直しを指示した。その結果、女性の腫瘍は良性のものでステージ4のがんではなかった。

 女性は良性腫瘍の治療を受けると同時に化学療法毒性治療を受け、回復したが、外科医とがん科医はその誤診と治療過誤が重大と判断され、Medical Council of NSWで懲罰問題にかけられている。
■ソース
Woman endures months of unnecessary chemo treatment after being wrongly diagnosed with cancer

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