ドメスティック・バイオレンスによる死者数40%跳ね上がる

NSW州警察、DVの疑いあれば早めの通報を呼びかけ

 NSW州内のドメスティック・バイオレンスに伴う殺人事件が40%増加しており、警察は、家庭内虐待などの疑いがあれば誰でも通報するよう呼びかけている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2016年のこれまでにもすでにドメスティック・バイオレンスで32件の殺人事件が起きている。これは2015年の同期の23件を40%上回っている。

 州警察のアンドリュー・スキピオーニ長官は、「これはただの統計数字ではない。これは人間の生命だ。これだけの人々がNSW州で死んでいるのであり、それに対して私達は全力を尽くさなければならない。また、隣人達が家庭内暴力に気づいていても警察に通報することをためらっているということがある」と指摘している。

 NSW州警察は年間145,000件の家庭内暴力事件に出動しており、1日に400件前後ということになる。また、被害者の60%は事件の前に警察に相談したことがない。

 ミック・フラー副長官は、「家庭内暴力を警察に通報する件数は増えているが、それでも大多数は通報せずじまいになっている。自動車が盗まれたり、空き巣に入られたりすると隣人達も協力するが、家庭内暴力ではまだまだ他人の家庭問題と見て見ぬふりをする傾向がある。隣人達にお願いする。暴力があれば警察に届け出、次の犠牲者が出るのを防ぐことに協力してもらいたい」と語っている。

 警察では、「No Innocent Bystanders」をスローガンにする広告キャンペーンを発足させ、家庭内暴力があれば、親戚、友人、隣人、医師の誰でも警察に通報するよう呼びかけている。

 ドメスティック・バイオレンス防止担当大臣のプル・ガワード議員は、「ドメスティック・バイオレンスは犯罪であり、犯罪として扱わなければならない」と語っている。
■ソース
Domestic violence-related deaths in NSW jumps 40 per cent, prompting police campaign

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