桟橋から海に飛び込む遊びで脊椎損傷増加

車椅子の男性が体験を基に水面下の危険を訴え

 SA州在住のライアン・マンさんは、子供の頃は夏休みにはヘンリー・ジェッティから飛び込む遊びをしていた。しかし、2年前にWA州のパースで崖からダイビングしていて水面で体を強打し、それまで診断で見逃されていた骨棘で脊髄を圧迫し、不完全な四肢マヒになった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 マンさんは、「誰でも問題が起きるとは考えないものだ。自分の場合も水の深さは分かっていたし、障害物に衝突することもないのは確かだったが、それでも大変なことが起きるとは思ってもいなかった」と語っている。

 マンさんは仕事をあきらめ、何かできることはないかと探した結果、脊髄損傷のリスクと影響を学童に警告するオンライン・ビデオを制作するNeil Sachse Foundationに協力し始めた。

 ジェッティと呼ばれる桟橋から海に飛び込む遊びは子供たちがどこでもやっているが、マンさんは、水面下に砂のうねのように盛り上がる砂堆の危険について、「砂堆は移動する。水面は高くなることがあっても、水面下の砂堆を見逃すこともあり、飛び込んだところがひどく浅く、体を打ち付ける結果になることもある」と述べている。

 さらに、「警告を無視して飛び込むなら、足から飛び込めとしか言えない。そそのかすわけではない。これ以上、私と同じめにあう人が現れないよう願っているのだ」と語っている。

 SA州サーフ・ライフ・セービングでも毎年学校を回ってビーチ安全教育を進めているが、それでも毎週1人は桟橋から飛び込んで負傷する事故が起きている。リー・パターソン・コミュニティ教育訓練マネージャは、「水面下の状況を知らずにいきなり桟橋から飛び込むことをいいことではない。非常なリスクだ。私たちの教育活動で子供たちが知識を持って大きくなってくれればいいが、それと同時に今の子供たちの周りの大人達が危険を知っていることも大切だ」と語っている。

 SA州では桟橋からの飛び込みは禁止されていないが、警告を無視して飛び込むことが多いため、地方自治体によっては罰金を科すところもある。
■ソース
Henley Jetty jumping: Injured Adelaide man educates children about dangers

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る