国防軍早期退職者の自殺率は国民平均の2倍

勤務中は一般平均を下回るが

 15年をかけた調査で、オーストラリア国防軍(ADF)を24歳前に退職した若年男性の自殺率が同年齢国民全体平均の2倍にのぼることが明らかになった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 Australian Institute of Health and Welfare (AIHW)が行った調査のADF現役将兵と退役者の自殺の状況の分析で、陸軍を退職した若い男性がもっとも自殺のリスクが高いことが示されている。

 AIHWのバリー・サンダーソン部長は、「2001年から2015年にかけて、ADF経験者の自殺は325件にのぼっている。自殺リスクの高いグループには、年齢以外に、ADF勤務期間が1年未満、除隊処分を受けたなどがある」と分析している。また、女性のADF将兵経験者についても記録はあるが、結論を出すにはデータが少なすぎるとしている。

 ADF勤務中は同年齢の一般国民より自殺率が低いのに、退役すると自殺率が14%跳ね上がることについて、Australia Defence Associationのニール・ジェームズ氏は、「ADF所属中はかなり十分なカウンセリングを受けることができるが、一旦、軍隊を離れた者は国防省の責任ではなくなるため、必要なカウンセリングを受ける機会がなくなることがおおきいのではないか。国防省のヘルスケアと復員軍人省、コムケアとが緊密な関係を結び、除隊者がカウンセリングを受けやすくすべきだ」と語っている。

 ジェームズ氏はさらに、「疾病を理由に強制除隊を受けた者の自殺率がかなり高い。一見して兵役中の心理的外傷後ストレス症候群などとは考えられない場合もある」として、「まだ解決策を模索中ではあるが、この問題にはもっと時間と労力と資源をさくべきではないか」と述べている。
■ソース
Young men who leave Defence Force face doubled suicide risk, long-term study finds

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