ボス・ワニ射殺され、ワニ社会の異変に危険の警告も

QLD、「権力の空白」で無統制行動活発化を懸念

 QLD州中部で大型のイリエワニが射殺体で発見され、警察は捜査を始めた。一方、そのワニが地域のボスだったことから、ワニ社会に「権力の空白」が生まれ、ワニの無統制な行動で人間社会にも危害が及ぶのではないか、と危惧されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 現場はロックハンプトンのアリゲーター・クリークに近いフィツロイ川で、5.2mのオスのイリエワニが頭に銃弾を受けて死んでいた。鑑識がワニを調べており、警察も市民の情報を呼びかけている。

 一方、ロックハンプトン近くでクーラナ・クロコダイル・ファームを経営するジョン・レバー氏は、「ボスがいなくなると、地域のワニ社会のダイナミズムが変化し、今後2年か3年はワニの動きが活発化するだろう。ボス・ワニは地域のワニが秩序を乱すことがないよう統制しているのが普通だ。ボスがいなくなると、若いオス・ワニが一斉に覇権を争うようになる。覇権を獲得すれば大きなテリトリーを確保し、ボス・ワニとして多くのメス・ワニを従えるようになる。しかし、ボスが決まるまでメスにとっては誰がボスになるか分からない不安定な状態が続く。このような状況は2年か3年続くが年中続くわけでもない。その間、どのオスもボスの子分としてではなく、自分がボスという気持ちで行動するようになる。しかも、これからの暖かい季節に活発化し、冬には鎮静する」と語っている。

 さらに、「ボス・ワニを取り除けば問題が解決すると考えるのはとんでもないことだ。逆に問題を悪化させるだけだ。人間がワニ社会のことを何も知らないということをよく示している事件だ。水面下にもっと大きなワニが待ち受けているかもしれないということを警戒すべきだ」と語り、最後に「今後、川を通行する人は今までより以上に用心しなければならないだろう」と警告している。

 許可なくイリエ・ワニを殺傷捕獲する行為は1992年の自然保護法違反で、5.2m以上の「川の主ワニ」の場合、$28,000を超える罰金と定められている。
■ソース
Crocodile shooting will cause ‘dangerous’ and ‘increased’ croc activity for years

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