10年前にメルボルンで始まった運動にノーベル平和賞

現在は101か国の反核兵器468団体が加盟

 2017年ノーベル文学賞にはイギリス人のカズオ・イシグロ氏が選ばれ、話題になっているが、平和賞は、2007年にメルボルンで始まり、同年にオーストリアのウィーンで正式発足、現在はスイスのジュネーブに本部を置く、核兵器廃絶を目指す非政府団体、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)に贈られた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ICANは現在101か国の468団体が加盟とされており、核兵器使用の破滅的結果を世界的に訴える活動を続け、2017年の国連での核兵器禁止条約成立をもたらしたとしている。

 ノーベル賞選考委員会のベリット・ライシュ=アンデシェン委員長(情報源によっては副委員長とも)は発表の中で、「ICANは、世界の国々が核兵器を非難し、禁止し、最終的に廃絶するための協力を誓うことを目指して活動してきた」と語っている。

 さらに、「化学・生物兵器、地雷、クラスター兵器、についてはすでに同様の禁止条約が結ばれており、核兵器はさらに破壊的でありながら国際的な禁止条約を免れてきた。同団体は、核兵器の使用が人道的に破滅的な結果をもたらすことを訴え続け、核兵器禁止条約を実現するために努力してきた」と語っている。

 ICANのベアトリス・フィン事務局長は、「今回の受賞は、すべての核兵器所有国と、安全保障のために核兵器に依存しているすべての国に対して、それが容認できない行為であることを宣言するものだ。国家安全保障の名で何十万もの非戦闘員を無差別に殺戮すると威嚇することはできない。国家安全保障はそのようなことで得られるものではない」と語っている。

 広島被爆者で日本原水爆被害者団体協議会代表委員の坪井直氏(92)は、「私が生きている限り、ICANやその他大勢の人々と核兵器のない世界の実現を目指して努めていきたい」と語り、今回のICANのノーベル平和賞受賞を祝福している。
■ソース
Nobel Peace Prize awarded to International Campaign to Abolish Nuclear Weapons

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