インフルエンザ蔓延に、「ワクチン株と蔓延株に違い」

今年の死者546人。NSW州保健相が発言

 今年、インフルエンザによる死者は546人にのぼっており、死亡者の平均年齢は85歳と高齢者に集中している。ただし、若い層からも死者は出ている。

 ブラッド・ハザードNSW州政府保健相は、「今年のワクチンは十分に効果を発揮しなかった」と語っている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ハザード大臣は、「インフルエンザ流行に備えて最良のワクチンを準備することは州・準州・連邦の責任だ。来週の会合ではワクチンが重要な議題になるだろう」と語っている。

 キャンベラ病院の伝染病担当医のピーター・コリニョン医師は、今年のワクチンはA(H3)株にはほとんど効果がない。過去30年か40年のワクチンの変種ではなく、新しいもっといいワクチンが必要だ」と語っている。

 また、連邦の最高医務官、ブレンダン・マーフィ教授は、「今年の致死性の高いインフルエンザに対応するため、新しいワクチンを大急ぎで配布することも可能だ」と語っている。

 高齢者向けに効力の広いインフルエンザ・ワクチンが2種類あるが、いずれも66歳以上に適用される無料ワクチン・プログラムの対象にはなっていない。一つは標準ワクチンよりも増量したワクチンであり、もう一つはインフルエンザに対する免疫系の反応を高める補助ワクチンで、マーフィ教授は、今回初めてこのいずれかを検討しなければならなくなったと語っている。

 しかし、マーフィ教授は全国予防接種プログラム(NIP)ではいずれのワクチンも使えない。NIPに登録するためには医薬補助独立諮問委員会がワクチンを推薦しなければならないと語っている。

 また、「今年、ワクチンに選んだ3種のインフルエンザ株と現実に流行したインフルエンザ株が違っていた。そのため、私達は役に立たないワクチンを盛んに注射したことになる」と語っている。

 ワクチン・メーカー側は、「オーストラリアで配布した2017年ワクチンは世界的にインフルエンザ予防に配布される標準的なワクチンだ」と声明している。
■ソース
Influenza: NSW Health Minister says current vaccine ‘not up to the job’ after deadly flu season

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