「加害者の女性を許す。いつか家族と話し合おう」

乗用車の校舎激突で巻き添え死した学童の父親

 11月7日、シドニー首都圏南西部グリーネーカーの小学校で、仮設校舎に乗用車が激突し、授業中の教室で20人以上の学童や教師が負傷し、男児2人が心拍停止死した事故で、4人の子供を抱える未亡人のマハ・アルシェナグ(52)が過失傷害や過失傷害致死で起訴された。

 加害女性の氏名が公表されて以後、女性への脅迫が伝えられており、11月10日午後には事故で死亡した8歳の男児の父親が霊柩車の中から、ソーシャル・メディアを通じて、「自分も自分の家族も加害女性を許した。自分達は一切脅迫していないし、今後することもない。今は無理だろうが、加害女性がいつか私達のところに来て、一緒に話し合い、一緒に食事をして、これからの生き方を考えようではないか」と述べている。

 また、「息子はみんなから愛されていた。ムスリムのしきたりに基づいて正しく葬儀が行われたことを幸いに思う」と語っている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 メッセージは少年の葬儀を引き受けた葬儀社のアフマド・フライキー氏のフェースブックを通してライブビデオで送られたもので、棺の前に座る父親の姿を捉え、通訳をしている。

 父親は、「事故を起こした車を運転していた女性に特別メッセージを送りたい。女性が脅迫されているということを知ったが、自分達は一切関わっていない。子供の家族は一切報復する気持ちはない。家族は女性を許しているのだから」と語っている。

 少年の葬儀は11月10日にラケンバのモスクで行われ、300人以上の人が参列した。

 少年の父親は、「誰も学校を責めないことを望む。兄弟姉妹よ、学校を責めないで欲しい。学校にはまったく責任がない」と語っている。

 アル・シェナグ被疑者は弁護士を通じて、「こんな事故を引き起こして悲痛な気持ちだ。この事故で影響を受けたすべての人々のことを思い、祈っている」と語った。
■ソース
Greenacre school deaths: Father of boy killed in crash forgives driver from inside son’s hearse

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