抗生物質耐性の性感染症蔓延のおそれ

クラミジアに匹敵する健康リスクにも

 国内で70万人ほどが感染したまま知らずにいる可能性のある性感染症が治療に対する耐性を獲得してきており、間もなくクラミジアに匹敵する健康リスクになりかねないとの警告が医師の間から出されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 マイコプラズマ・ジェニタリウムは、1981年に発見され、抗生物質で治療可能とされていたが最近になって医療専門家が、「耐性を獲得してきている」と発言している。

 クラミジア同様、感染しても自覚症状のないことが多いが、感染を放置すると骨盤内感染症、尿道炎、さらには自然流産などを引き起こす。

 しかし、臨床現場でこれまでマイコプラズマ・ジェニタリウムに有効とされていたアジスロマイシンに対する耐性を獲得していることが突き止められており、メルボルン・セクシャル・ヘルス・クリニックのカトリオナ・ブラッドショー准教授は、「この疾患の治療に使える抗生物質は限られていたが、その少数の医薬に対して耐性がついてきている。10年前にメルボルンでアジスロマイシンでの治療に失敗したのが最初だったが、それ以降急速に変わってきており、現在では50%で耐性菌が見つかっている。また、男性同性愛者の場合にはそれも80%にのぼっている」。

 しかも、治療法については医師の間でも混乱が広がっており、「3人の医師に聞けば6通りの答が返ってくる」と言われるほどになっている。

 また、性の健康専門医は、「若い世代がセーフ・セックスを怠り、健康のリスクを冒している。警告が行き届いていない。淋疾、クラミジア、マイコプラズマなどの患者の増加を見ても依然としてコンドームが最重要だ」と語っている。
■ソース
Antibiotic-resistant STI mycoplasma genitalium may soon be as great a health risk as chlamydia

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