「世界で最も白い砂浜」のタグラインで住民は大迷惑

自治体の予算でゴミや糞尿、駐車場整備

 ヨーロッパの有名都市では観光客が殺到し、住民の日常生活にも差し支えることがあるため、「反観光客」運動まで起きていることが伝えられている。オーストラリアでは、NSW州南部海岸のジャービス・ベイにあるハイアムス・ビーチは、「世界で最も白い砂浜」と宣伝されていて、旅行者が殺到しているため、地元民は憤慨している。

 フェアファクス・メディアのドメイン(電子版)が伝えている。

 ハイアムス・ビーチはジャービス・ベイの南側の半島内側にあり、ジャービス・ベイの大きな町から離れていて、人家や道路も少ない。ところが、澄んだ水と真っ白な砂で有名になりすぎたため、大勢の海水浴客が押し寄せるようになった。地元民は、「澄んだ水や真っ白な砂のおかげで交通渋滞、混雑、溢れるゴミ、移動式便所に長蛇の列だ」と憤慨している。

 特にどこも人が溢れているため、「海辺の静寂が海辺の混乱になってしまった」とうんざりしている。また、クリスマス・ホリデーは数少ない道がどこも駐車場のような姿になっている。また、住民110人のこの町の人口も週末だけに訪れる人やプライベートのレンタル・ハウスで過ごす長期滞在者で溢れる。また、5年前には12月から1月までが混雑する時季だったが、今ではそれが7か月から8か月くらい続くようになった。

 村の255戸の住居のうち、20%が人が常に住んでいる住宅だが、その住居がすべていっぱいになると2000人程度になるが、それでもなんとかさばける。しかし、町に出入りする道路が1本しかないため、日帰りの人々が殺到すると身動きが取れなくなる。道路は300台程度しか停めるスペースがないのに、日帰り客はそれをはるかに超える。その結果、民家のドライブウェイ、道路角、停車禁止区域、挙げ句の果てには防火道路まで車で塞がれてしまう。

 「町にはそれほどの人々を受け入れるインフラストラクチャも、サービスも、スペースもない」という住民の声もある。

 1月には警察がソーシャル・メディアで、「地域の容量がいっぱいになれば、警備員や警察官が道路で検問し、入ってくる車を追い返す」と予告した。また、ショールヘイブン・シティ・カウンシルも、「ハイアムスにはもう駐車スペースはない。他のビーチにいくように」と警告している。また、同カウンシルの観光課では、「ハイアムスに行かないように。他にもたくさんきれいなビーチがあり、もっと静かだ」と積極的に呼びかけている。
■ソース
‘World’s whitest sand’ tagline tormenting permanent residents of Hyams Beach

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