ヘリコプター会社、息子捜索の父親に1000ドル返還

チャーター引き受けたが事情聞き、「受け取れない」

 NSW州中部海岸地域のレーク・マコーリー空港に本拠を置くヘリコプター会社が、行方不明になった息子の捜索を父親に依頼されて飛行し、息子を無事に発見。息子の医療費などで金がかかるなどの事情を聞いた後、チャーター料金は受け取れないと全額1000ドルを父親に返した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えている。

 1月15日、スカイライン・アビエーション・グループの事務所に、3人の子供を持つトニー・レスブリッジさん(51)が訪れ、行方不明になっている息子のサミュエル君(17)の捜索を手伝って欲しいと依頼した。

 レスブリッジさんは空からの捜索に望みを託し、いくらかかってもいいからと、手持ちの1000ドルを持って空港を訪れた。たまたま会社の経営者がおらず、社員が応対、1000ドル分の時間の捜索をするという話で、支払いを受けずに捜索に飛び立った。

 父親の直感が功を奏し、ヘリコプターからサミュエル君を発見、行方不明になってから30時間が経過していた。サミュエル君がジョン・ハンター病院に送られた後、レスブリッジさん夫妻は空港を訪れ、同社にチャーター料金を支払った。

 しかし、17日には同社は全額をレスブリッジさんに返還することを決め、「事情を考えれば、家族はすでに大きなストレスを味わってきた。今後も家族はサミュエル君の医療費など経済的な負担が待っているだろう。当社としてもできる限りの支援をしたいと考えた」と語っている。

 捜索ヘリコプターにはサミュエル君のおじも乗り込み、事故で横転しているサミュエル君の車を空から発見、さらに車内に閉じ込められながらも生存しているサミュエル君を発見した。その後、救助隊が車からサミュエル君を助け出した。

 同社では、「空からの捜索を始めると、家族の気持ちの動揺が手に取るように感じられた。車を発見し、サミュエル君が生きていることが分かった時には私達もうれしかった。一刻を争う時に人助けができたことは私達も幸運だった。サミュエル君が元気になったら是非会いたい」と語っている。

 サム君の妹のメーガンさんがフェースブックに投稿し、「この世界にまだこれほど善意のこもった人々がいるとは信じられないほどだった。心の底から感謝の気持ちを伝えたい」と書いている。
■ソース
Helicopter company gives Tony Lethbridge $1000 back for looking for son

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