居候や自動車内寝泊まりで勉学も不可能

高等教育学生11,000人がホームレス状態

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)は、ホームレス状態から脱出するために大学に通う若者が11,000におり、労働党連邦政権時代に設立されたホームレスの若者を援助する制度もその後実績を挙げておらず、上限を低く設定された家賃補助制度も高騰する賃貸料に追いつかないとの意見を紹介している。

 豪統計局(ABS)が発表した国勢調査結果によると、前回国勢調査時、大学生、TAFE学生の10,813人がホームレスと記入していた。そのうち、1117人はホームレス救済施設に暮らしており、1073人は居候、1765人がボーディング・ハウスに暮らしていた。また、7000人近くが「人で混み合った」家に住み、81人は野宿または自動車内で寝泊まりしていた。国内のホームレス人口の10%近くが高等教育学生であることが明らかになっている。

 ホームレス・パースン救援協議会のケート・コルビン副CEOは、「低収入の学生にとって家を手に入れることはほぼ不可能で、高等教育学生のホームレスが増えている。

 また、ホームレスネス・オーストラリアのジェニー・スミス会長は、「学生のホームレスネスは表沙汰にならないがその悪影響は大きい」と語っている。

 コルビン副CEOは、「基本的な問題は高等教育施設のある都市部に廉価な賃貸住宅がないことだ。シドニーやメルボルンのアパート・ブームも廉価な賃貸住宅を目的としていない。しかも、連邦政府の賃貸援助制度も2週間に$89.87が上限であり、高騰する現実の賃貸料に追いついていない」と語っている。

 4月18日の「若年者のホームレス問題の日」には、各ホームレス救援団体が政府に対策を要求することになっている。

 労働党政権時代に設立された「全国住宅ホームレスネス協定」は実績を挙げないまま、現在もタンブル政府が各州政府と交渉を続けているが、廉価な賃貸住宅の供給や賃貸負担に苦しむ人々を減らすという目標を達成できていない。
■ソース
Couchsurfing and living in cars: 11,000 tertiary students are homeless

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